技術改善事項と運指について [演奏技術]
二長調の,⑤④③②で弾くDFisADの和音の左手が押さえにくく感じて苦手にしていました。
これは,左手i側をヘッド側に極力倒していわゆるクローズ型にすることを近年心がけていて,だいぶ楽になってきました。若い頃は無理な運指でもそれなりにやっちゃったものですが,この頃は曲の途中に少しでもきついところがあると,何とか楽にしようと色々検討しています。
昔の運指付きの楽譜を引っ張り出して弾く際,大幅に運指替えをします。
私の運指のポリシーは,
1.弾きやすさ
2.記譜の尊重
3.音質の統一
辺りでしょうか。福田進一氏は,「合理的で計算された滑らかな運指はチェスの一手と同じで、強力な武器となる。」と述べています。確かにどんなに基礎練習を積んだ奏者でも不合理な運指ではハンディを抱える様なものです。もちろん,全ての点を満たす最適解が見つかれば良いですが,どの項目を重視するかで決まります。最後は好みでしょうか。
運指を変更した例 |
昔の運指付きの楽譜は,左手がオープン型を想定しているため,クローズ型で弾く際は結構変えないといけない様です。
Enriqueさん
不勉強なもので恐縮ですが、クローズ型とは、例えばヴァイオリンやチェロの左手の構えの様な形を言われているのでしょうか。(^^;
by たこやきおやじ (2019-12-07 20:37)
たこやきおやじさん,
ヴァイオリンやチェロの構えは余りわかりませんが,ヴァイオリンの左手に近いのかもしれません。チェロでは流派により違う様でもありますが。
ギターでも現在両方の奏者がいますが,クローズドフォームが増えているようです。それに伴いギターの立て方もかつては45度以下でしたが,現在では45度以上で極端に立てる人もいます。
左指の形は以前記事にしたことがあります。
https://classical-guitar.blog.ss-blog.jp/2015-06-26
by Enrique (2019-12-08 05:34)
Enriqueさん
以前YouTubeでオープンとクローズ型に関して、オープンが親指の位置で2種類、クローズ型をヴァイオリン型(親指は勿論指板の裏側ですが)と呼んでこの3種類が左手の構えの基本であると解説しているのを見たことがあります。私は確かにこの様な形をこれまで無意識に音符の形に合わせて使い分けている気がしました。
私は今は45度以上なので、確かにギターの立て方でクローズ型の方が馴染むのは分かる気がします。(^^;
by たこやきおやじ (2019-12-08 10:46)
たこやきおやじさん,クラシックギターの構えも,ここ10年20年で変わってきています。昔はほとんどオープンでした。敢えて現代の奏法にする事もないですが,合理的で何よりも手や体を痛めないということは大事だと思います。クローズドフォームの方が楽なようです。
by Enrique (2019-12-08 15:34)