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太陽光発電の増強 [科学と技術一般]

従前EEP1(エンリケパワー1号機)を250W,EEP2(エンリケパワー2号機)を760Wで運用していました。

現在EEP1は,蓄電容量を2.76kWh(12V115Ah×2個)に増強して井戸ポンプ,防犯カメラ,夜間の照明に常時用いています。

メインシステムのEEP2は,必要に応じてエアコンや電子レンジ,洗濯機,除湿器,冷蔵庫に使っています。あと,掃除機や野外の電動工具の電源として用います。こちらは太陽光出力はEEP1の3倍あるわけですが,蓄電能力が同様に2.76kWhなので,常時接続では充電が底をついてしまいます。お天気を見ながら,発電電力がムダにならないよう,太陽光電力の専用コンセントに差し替えながら使っています。蓄めた電気を全く使わなくても,インバータの自己消費電力が20W程(いわゆる待機電力としては大きい。)ありますから,使わないときはインバータの電源を切ります。「やってる感」を持てる行為でもありますが,だんだん面倒臭くなってきました。


従来は,防災用非常用などのつもりでしましたが,だんだん助平心が出てきて,電気代ゼロとは言わないまでも,月々の料金がグンと下がればラッキーと思い,増強しました。

今回,EEP2の太陽光出力を1.52kWに,蓄電容量を5.52kWhに増強しました。
具体的には,380Wのパネルを2枚増加,鉛蓄電池を2基追加しました。両者を倍増して,さらなる実用レベルを目指します。

これでも電力容量的には通常のソーラーを導入設置されているご家庭の発電電力容量の3分の1から半分程度です。当家は電力消費量が少ないので,この程度でもどのくらい足しになるかのトライアルです。


太陽光発電の弱点は,夜や悪天候時に発電できない事です。かつては高コストも問題でしたが,現在は安価な機器類が出回っていますので,コスト問題はかなり緩和しています。

従来は,高い機器コストの回収を売電収入で賄うモデルでしたが,売電料金が買電気料金の数分の1でしかありませんので,自家消費がお得です。お日様に合わせた生活を送っていましたが,合わせ切れない余った電力は蓄電するのが妥当です。しかしながら,蓄電設備にコストを掛けてしまったのでは,もとが取れません。現在,最も優れた蓄電手段はリチウムイオン電池の使用ですが,何分高コストでなかなか元が取れません。

荒天時や夜の電力供給源として,風力発電も少々検討してみました。風力というのも,非常にムラの大きなエネルギーです。風力の仕事率[W]は,風速の3乗で効きますから,風速が強まれば出力は急激にアップしますが,あまりにも強いと風車が壊れるため,それ以上で止めるカットアウト風速というものが存在します。無風はもちろんのこと,弱い風が吹いていても,カットイン風速に至らず,ようは風車が回らなければ発電量はゼロです。当地の平均風速を調べてみると,約2m/sで,購入を検討した風車のちょうどカットイン風速です(どれもそんなものでしょう)から,まともな発電はムリと諦めました。むろん平均風速10m/s程度吹いていれば十分実用になりますが。

河川や用水路などの水勢が使えれば,水力発電が非常に有用です。水力はムラの少ない優れた自然エネルギーです。しかし,近くにあったとして,水を消費するのではなく,水流のエネルギーだけ頂戴して元に戻すにしても,利水権の問題でその利用が難しくなっています。用水路などで滔々と流れる水の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収して緩めてやれば,安全対策にもなり一石二鳥なのですが,これがなかなか社会的理由で難しいのです。

結局現在使える技術で,お手軽に再生可能エネルギーを得られるのは,太陽光です。むろん日照量が多い方が有利ですが,国内ではさほど地域差もありません。気温に関して言えば,低温の方が効率が高いので,北や高原地域で有用でしょう。


そんなこんなで,太陽光の増強という選択肢をとりました。
前記事で触れた,新たに導入したハイブリッドインバータを設置しました。
運転状況等は追って書きます。
IMG_3815.jpeg
新たに設置した(ようやく届いた)ハイブリッドインバータ(と蓄電池)。容量倍増で実用性アップを狙います。ACラインとアース線はボード裏面から配線,左上はWiFi通信器です。

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