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O.J.シンプソンの記憶 [雑感]

以前少し触れたことがありますが,O.J.シンプソン事件に現地で遭遇しました。

1994年の6月,N.M.のアルバカーキであったIEEEの学会に出席した足で,ラスベガス経由でロサンゼルスを訪れました。ちょうど現地のホテルに入った直後でしょうか,パトカーのサイレンが聞こえたり妙に外が騒然としている様に感じました。都会だからそんなもんだろうくらいに思っていましたが,TVをつけると,どのチャンネルもとある黒人男性の顔が何度も映って,同じ様なニュースを流しているので,TVを見るのをやめました。ロサンゼルス滞在は2,3日でしたが,TVはずっと同じ様な状態でした。後に当時USに滞在中だった知人の話だと,その後1ヶ月くらいはTVはそれで持ちきりだったとの事でした。

当時はUSでもネットはまだ殆ど普及していませんし,情報源は旧来メディアだけでした。同行した人の解説を受けるまで,何のことやらさっぱりでした。彼曰く,TVで報道されている黒人男性はフットボールのプレーヤーで国民的英雄なんだとの事でした。その人が元の奥さんを殺してしまい逃げ回ったと。むろん,のちの裁判で殺人の刑事裁判では無罪となったわけですが,事件当時その様な認識だったのです。

むろんそのことは日本でも報じられ,帰国後詳細を知ることになりましたが,初めて訪れたUSでの体験の一つがO.J.シンプソン事件だったわけです。

シンプソン氏の訃報に触れて,その事を思い出しました。
94訪米34_Original.jpeg 94訪米9_Original.jpeg
94年6月訪米時の写真(フィルムからのスキャン)。
LAのチャイニーズシアター(左),SFの路面電車(右)。

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