メンタル面の改善(その5)~失敗に付き合わない~ [メンタル]
私たちは失敗を引きずるように教育されて来たのではないか?と指摘しました。
この仮説が正しいとすれば,納得できる形で,そのタガを外せばいいのです。
「失敗を引きずる道理は無い!」,「これでいーのだ!」と,無責任に割り切ればヨイのだと思います。勝手に楽しめば良いだけですね。
失敗した後,「反省しながら大過なくそこそこの結果」など残せる訳がありません。それは成功するよりよほど難しい事です。パフォーマンスの世界では常識人(いい人)を演じる必要はないのです。
「失敗するのは調子が悪いのだから,調子が戻らないとまた失敗するかも。」という考え方もあるでしょう。しかし,練習やリハーサルでうまく行っていたのに,たとえば本番の入りで失敗したというのならば,その時が余程調子が悪いわけですから,普通の調子を取り戻せば行けるハズなのです。なのに,さらにネガティブに自己規制してしまって絶不調に陥るのです。
プレッシャーというのは外部要因の様ですが,実は自分の中で作り出しているものなのですね。例の本に,失敗を恐れすぎないための一つの方法が記されていました。失敗したら,それによってどのくらいの損失があるのか,自問自答してみるのです。
プロの演奏家ならば,演奏の失敗で評判落として演奏家人生が絶たれるのか?楽団員ならばクビになるのか?程度の問題もあるでしょうが,1度や2度の失敗で致命的なダメージはなさそうです。アマならば,これは全くノープロブレムです。打ち上げの酒の肴になって良いくらいのものです。それに,「失敗しても良い」と思うと,案外失敗しないものです。「失敗しないようにしないように」と思うと,インナーゲーム下ではセルフ1がセルフ2の潜在能力にブレーキをかけてしまっているのでした。当ブログの初期に考察した結論とも一致するのですが,ここではその具体的方法論を少し学習したということです(つづく)。
以下は記事に関係ない写真です。
銀杏を拾って来て,処理して食べました。小さいレジ袋に一杯とってきましたが,中身はかなり減ります。
ハート型のものもありました。食べてみたら,ふたごでした。
私の例の本番は完璧につまずかずに演奏する必要はないのだと思っています。もちろんそれができたらなお良いのでしょうけれど。またたぶん音楽性もそれほど求められないでしょう。(あればなお良いと思いますが。)おそらくつまずいた時の対処の仕方を見られるのでは、と思っています。その日のピアノの状態によって弾きやすさも変わると思いますが、絶対に完璧に弾けるとは思わないで臨むほうが良いと思っています。
とにかくどこでつまずいてもそこから再び始めることができるようにしないと、と思っています。
by Cecilia (2012-10-26 15:45)
Ceciliaさん,nice&コメントありがとうございます。
そうですね,基礎能力を見るものでしょうから,Ceciliaさん有利ではないでしょうか。暗譜だと,ど忘れが気になるところですが,仰る様にどこからでも行ければ怖いものなしですね。超ゆっくり練習も効果的だと思います。つまずいても大丈夫という状態だと案外つまづかないものですね。
by Enrique (2012-10-26 22:36)