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メンタル面の改善(その6)~妨害から逃れるあの手この手~ [メンタル]


セルフ1からの妨害に対してセルフ2の潜在能力を解き放つ方法論として,例の本の中にあった記憶にあるものを書いて見ます。「なるほど」と納得出来る事柄は忘れないでしょうから,覚えているものの方が私にとっては有用な情報なのでしょう。これは人によって変わるとは思います。順不同で思い出した順番で。
・変な事をやってみる
楽器を反対に弾いてみるとか,楽譜を後ろから弾いてみる,TV見ながら練習してみるとか。。。そうした後,何か感じるものをメモってみるのだそうです。新発見がありそうです。伸び悩んでいる場合などに試してみる価値はありそうです。

・練習時に使えるテクニックとしての「単純化」
なるべく動作をシンプルにすること。これも非常に有用だと思いました。運指にも当てはまると思います。一見複雑な運指でも,単純化すれば,ウソのように弾けることがあります。有名ギタリストの付けた運指でも,自分にとってダメなものはダメですね。もちろん運指には重要な音楽的要求も込められるので,一旦はその意味も考えてみます。私はスケールで1指などをスライドさせる運指はダメで,そこでずっこけますので,なるべく基本の運指に戻します。スケールに限らず,パッセージなど,同じパターンで降りてくるとか,上がって行くとか。なるべくシンプルかつ統一感のある運指にします。それは覚えやすい運指ということでもあります。

それから,ギターは和音が得意な訳ですが,暗譜の際も和音で覚えられるところは楽です。スケールその他のパッセージでも1つ1つの音ではなくて,一かたまりで覚えてしまえばずいぶん楽だと思います。

・ゆっくり練習
あの本に書いてあったかどうか忘れましたが,これも複雑なものを単純化する一つの手段です。ゆっくりならば,細部へ意識が十分行きわたります。同一時間でやるならば,いいかげんな速度で繰り返し練習するよりも,止まらず間違わずゆっくりきっちりの練習の効果は絶大だと思います。ゆっくりだと脳に浸透効果があるためか暗譜の効率もよいようです。
もちろん,なんでもかんでもゆっくりと言うわけでもないと思います。例えばスケールはブレーキをかけながら一つづつ弾くよりも,上述のように,カタマリで覚えて,拍に乗って坂道を駆け下りる感覚がいいと思うのです。

・個別動作として単純化出来ない場合は
例えば,釣りで掛かった魚がバレない様やりとりする感覚が,弓で弾く楽器の音色や音量を揃えるのには有用だそうです。何となくわかります。この手の例は他にもいろいろありそうです。自分なりの具体的イメージを描く戦略もきわめて有用です。

・ありのままを認める
どう書いてあったか忘れましたが,カッコつけない事でしょうね。これは色んな人が言っています。本番での自分と言うのは永年の経験と事前練習でそれなりにチューニングされたシステムなわけです。これに任せておけばいいのに,カッコつけようとすると暴走します。あと練習しすぎは良くないというのは,目標レベルが高くなりすぎるからで,あまり自分なりの完璧さを求めないことでしょう。

・楽しむ
音楽も演奏の感触も本番の雰囲気もすべてですね。何のために音楽をやっているのか?演奏失敗してなんぼのものか自問することですね。

他にも色々あったと思いますが,納得が出来て,手ごたえを感じ取れる訓練法が一番だと思いました。最終章に落ち着くためのセルフトレーニングも記されていました。本番での効果のほどはどうでしょうか?これは少ない機会で試してみるしかありません。また重要なのは各自が自分なりの経験からスタイルを見つけることだとも書いてあったと思います(つづく)。
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アヨアン・イゴカー

ゆっくり練習する、これは弟の通っていた都立新宿高校の野村先生が仰っていました。それと、ffで弾くこと。強く引くことで、指が正しい音を打っていることを確認できる。何れも、記憶にはしっかり残っていますが、実践はあまりしていません。
私は何故ピアノを弾くのか、考えてみると、勿論作曲するためという第一の目的があるのですが、それ以外には、ショパンやベートーベンやシューマンが演奏した感動を、自分でも味わってみたいと思っているからではないか、と思います。ミスタッチだらけでも、私はスクリャービンのエチュードなども、感動を以って弾いたりします。
人前で弾くことがないために、ミスタッチを大目に見すぎていた嫌いがあるので、このところ「好い子」になって、ミスタッチを減らすように練習しています。
by アヨアン・イゴカー (2012-10-28 15:42) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,nice&コメントありがとうございます。
斎藤秀雄氏の練習も信じられないくらいのゆっくりで,それが非常に効果を上げたらしいですね。この辺は楽器に依らず,効果を実感出来ないと中々出来ない事です。ミスタッチを減らす,細部を磨き上げる,暗譜を完全にするなどには,ゆっくり練習は効果絶大だと思います。もちろん演奏の目的によりけりだとは思います。全部ゆっくり練習していたら,人生に弾ける曲の数はずいぶんと減ってしまいますし。
by Enrique (2012-10-28 19:06) 

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