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カーボン弦の正体など [雑感]

弦への期待」で,PVdF製の弦がなぜカーボン弦と呼ばれるのか分らないと書いたが,それらしい理由が分かった。

PVdFを別名「フロロカーボン」と呼ぶところから来ているようだ。しかし,特徴を表すのはフロロのほうで,カーボンは有機物すべて,ナイロン弦はもちろんガット弦でさえも主要成分として含むわけだから,カーボン弦というのは全くおかしなネーミングである。「フロロ弦」ならば分かる。商標ならばやむを得ないが,その略し方がいただけない。「フロロカーボン」をまねれば,ガット弦はさしずめ「ニトロカーボン」とでも言おうか。ガット弦もカーボン弦になってしまう。

なお,疑問に感じるのはそのネーミングだけであり, ナイロンと異なる素材の弦として貴重な存在である。私も以前この種類の弦を国産楽器に張っていた。楽器によっては鳴りが良くなり,目が覚めるような効果を発揮する。弦業界の個性派と思っている。

弦の分野も保守的で研究開発が遅滞しているのではないかと書いたが,弦は弦でもテニスラケットに張るものは何と1000も種類があるそうだ。ギター弦の銘柄も随分あるが100もないのではなかろうか。 やはりスポーツ関連のほうが儲かるのか,製品開発には余念がないようだ。しかし,天然ガットが最も最も良いのだそうだ。また,テニスラケット用のストリングはギターの3弦よりもかなり太いので,残念ながらその豊富な種類を試すことはかなわない。
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