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「NHK ギターをひこう」テキストについて [曲目]

昔々,NHKの教育テレビ(現在のEテレ)でやっていた「ギターをひこう」のテキストが,結構現在フリマやオークションサイトなどで取引があるようです。

相当数出回ったはずですが,処分した人も多いのではないかと思います。
当方も処分した訳ではないのですが,友人に貸してそのままになったり,引っ越しの際に紛れてしまったりで,半分以下に減少していました。

ちなみに,ギターだけでは無く,楽器のレッスン番組には,ピアノ,ヴァイオリン,フルートがありました。番組タイトルは,ギターもそうですが,多少変わっていると思います。当方が観た時はピアノとヴァイオリンが,それぞれ「〜のおけいこ」,フルートが「〜とともに」でした。

ギターをひこう.jpeg
手元に残っているNHKテキスト。半分程度に減っています。
渡辺範彦さんの時のが2冊ともありません。左端のものを最近入手。
当方が安いギターを買ったのが73年の夏,いい加減な教本を買って簡単なコードを押さえてアルペジオやストロークなどをやる歌の伴奏などを弾いていましたが,すぐに飽きてしまい,クラシックギターの分野に興味を持って74年の春から荘村さんのテキストを買ってTVを見ながら始めました。番組自体は前年73年の阿部保夫担当の頃から見出しましたが,テキストは買っていませんでした。ここに写っているものは最近入手したものです。

「ギターをひこう」であって,「クラシックギターをひこう」ではありませんでしたので,アントニオ古賀さんが担当される様になって,最初怖いもの見たさでしたが,「クラシックギター」という範疇で関心を持っていた当方はその辺りで番組に興味を失いました。彼のジャンルは敢えて言えば,「歌謡フラメンコギター」。クラシックギターの造詣もおありだったとは思いますが,ギターへ向けられた「何でもあり」の既視感になったと思います。

「クラシックギターのサークルなどを存続させるコツ」というのを伺った事があります。
当方のかつての師のさらに師であった方からアドバイスがシンプルでした。「クラシック曲を弾くことです」と。それを守らないと,「あっという間に変な事になってしまう」と。そしてご自分の弟子たちへの苦言は,「食えなくなるとすぐに大正琴に走るから,『それはダメよ』と言っているのだ」という事でした。私としては,師の師から教わった非常に有難いお言葉でした。

それはそうと,半世紀前の「ギターをひこう」NHKテキストを眺めると,感慨深いものがあります。師の師から「あなた誰に習ってるの?」と聞かれたので,「NHKの『ギターをひこう』でやっていました」と答えたところ,「それ随分前のことじゃない?」と言われたのを昨日の事の様に思い出します。そのN先生も,私がお逢いした1年以内にお亡くなりになって四半世紀ほど経ちます。例えば,テキストのお値段を見ると,73年下期が150円,74年上期で一挙に220円になっています。テキスト買っただけの82年には,350円になっています。
値段.jpeg
お値段の変遷。物価の上昇が急激だった事がわかります。

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