趣味で楽しくやりたい

「趣味で楽しくやりたいのに，なぜケチつけられなければならないのだ？」と。

誰だって自分の演奏を酷評されたら気分はよろしくありませんが，演奏を上げる以上は何らかのコメントは期待してのものでしょう。しかし指摘事項への返答ではなく「趣味で楽しくやっているだけ」だと。

◆

向上心の無い人はいないと思っていますが，その辺は誤解なのでしょうか？
向上心があり上手くなりたいと思っていれば，多少きつい指摘を受けても不思議と腹は立ちません。

私は出鱈目な事をやっても全く楽しくありません。
独善や変な思い込みがあれば，早めに気づいて直したいと思います。無知は恥ずかしいからです。

◆

「プロでないから」というのも良く聞きます。
「趣味でやっているから」と同じ意味なんでしょうが，音楽に取り組む姿勢に，プロもアマもありません。むしろ，アマの方がビジネスに絡まないですから，理想を追求できるはずです。趣味だから出鱈目な独善でも構わないとは思いません。

◆

それなりの人生の時間とお金を使って取り組む以上，やはりより良いものを目指して，過去の人たちが積み上げて来た基礎を理解した上で，多少たりとも自分なりのものを追求したいというスタンスです。プロだろうがアマだろうが，正しいことは正しく間違いは間違いです。むろん解釈の違いは認めつつもです。

◆

長年思い込んで来た間違いは正します。
特にギターの奏法・技術や，曲の解釈・取り組み方に対しては，近年「目から鱗」という様な思いを何度もしてきたからです。その上で，自分なりの工夫が多少なりともできれば，どんなレベルかは別として納得・満足できます。

◆

何でも新しいものが良いとは思いませんし，世の中どう見ても劣化しているものもあります。
しかしながら，クラシックギターの演奏技術に関しては長足の進歩を遂げている現在，真摯に人の意見に耳を傾ける姿勢は持ちたいと思っています。

コメント 6

どの道も同じですね。
by よしあき・ギャラリー (2023-07-15 10:11) 

いわゆる「我以外皆我師」ということでしょうか？
by バク・ハリー (2023-07-15 12:13) 

よしあき・ギャラリーさん，
分かっていただけますか。
by Enrique (2023-07-16 03:53) 

バク・ハリーさん，
むろんそういう謙虚さを持ちたいものだという記事です。
by Enrique (2023-07-16 03:57) 

お久しぶりです。
私がヴァイオリンを再開し、レッスンに期待したことはかなりハードルを下げたつもりでした。つまり童謡唱歌のような簡単な曲を美しく弾きたいというもの。今更超絶技巧の曲が弾けるとも思わないし、期間限定のレッスンで易しい曲を自分が弾いて心地よく、人様に聴いていただけるレヴェルにするというものでした。
ところがそれが難しく、いまだに安定した弓遣い・音程に苦労しています。
趣味で楽しくやるためにもそれなりの努力が必要であることを痛感しています。
先生が私を趣味でやっているおばさんだからこの程度で良いと思われていないのはありがたいことだと思っています。
by Cecilia (2023-07-17 06:04) 

Ceciliaさん，お久しぶりです。

＞趣味で楽しくやるためにもそれなりの努力が必要
全くそう思います。
「この程度で良い」というのもいろんなレベルがありますし，どの程度を目指すいしても，常に向上心は持ちたいものだと思います。そのためには指導者からのものはもちろんのこと，いろんな意見にも耳を傾けるべきと思っています。
先生もCeciliaさんのご姿勢が分かるので，きちんとした指導になると思います。
by Enrique (2023-07-17 06:26)