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ストレスと付き合う [ストレス蓄積と発散の日々]

現在の職場になってから兄と母の服喪がありました。

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兄の時は,当方が喪主にもかかわらず,親子間ではないと忌引にすらなりませんでした。
母の時は,外部との関係の仕事があったため,葬儀の途中抜けだして出勤,そのまま通常勤務でした。「忌引きは後からは取れません」とのことで,結局1日も忌引きを取らず出勤しました。それどころか母の初七日も済まないうちに職場OBの弔辞の代読(実際は私の原稿)をやれと命じられました。

事務的な,血も涙も無い様な対応が最も堪える気がします。


昔,短期間高校の教員をした時,ストレス関係の研修があって覚えている内容があります。

昔からの「喪に服す」と言う習慣の理由は,ストレス回避のためだと。

肉親の死とか,自分の意思ではどうしようもないものに向き合うだけで十分なストレスですから,それに重ねる他の人為的行為は避けなければいけないと。「なるほど」とそこだけは覚えています。「色々重なる」のが,ストレスを溜める原因だと。「喪に服す」というのは,ストレスを重ねない為の生活の知恵だったわけです。

ヒマ過ぎるのもストレスですから,ちょっとぐらいは気掛かりな事や悩み事を持っていた方が良さそうです。健常者が一つの嫌なことだけでそうそうやられるものでもありません。全く種類の異なるストレスが,二つ三つ四つと重なって来るとやられます。どれが主原因かすらわからなくなります。

むろん,外部刺激をストレスと感じるかどうかは受け側の気持ちの持ち様でもあります。酷そうに見えるものでも平気な人もいれば,何気ない一言でも内面ひどく傷つくこともあります。現在では,実生活でのストレスに加え,SNS上のやりとりなどもそれ以上にあるかもしれません。柔軟に受け流してストレスをストレスと感じない事も重要な自衛手段ではありますが,やはり極力重ねないことが肝要でしょう。


兄や母の死の前にも,翌日に外部と非常にセンシティブな対応に迫られているにも拘らず(それを知りながら),私から見たらどうでも良い本部への書類作成の為に会議録音の文字起こしを夕方に明朝までやれと言って来る人間がいました。無論「お前がやれ!」と叩き返したのは言う迄もありません。こう言う職場では精神を壊されないよう上手く自衛しないといけません。
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コメント 4

風神

なるほど。
喪に服すというのは、そういう意味があったんですね。
それにしても、酷い職場だったんですね。肉親の死に対して、哀悼の意も無く冷たすぎますね。
by 風神 (2023-01-23 17:27) 

Enrique

風神さん,
それは,一つの解釈だろうと思います。
むろん,表向きは死者への哀悼の意を示すという事ですが,ストレスコントロールにより,残された人の生活の質を上げることに繋がると,そう考えれば大変合理的です。それを無視する方が,よほど非合理です。
風神さんもひどい職場だと思うでしょう?外から見たらまともな職場に見えるのですが,中身は酷いものです。
by Enrique (2023-01-23 20:14) 

静謐な一日

ストレスは万病の元です。
以前、持病の病状が悪くなったので医師に相談したら、ストレスが一番の原因だと診断され、「ストレスを出来るだけなくすように心掛けて下さい」と言われました。
しかし「ストレスを少なくするって、生きている間は無理ですよね」と言葉を返したら、笑いながら「確かにそうだねえ」と言われてしまいましたが、それで僕は気が楽になりました。
by 静謐な一日 (2023-01-28 07:56) 

Enrique

静謐な一日さん,
全くそうです。それが原因だったり持病を悪化させたり。
上手く付き合う事が肝要です。
by Enrique (2023-01-28 08:51) 

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