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娘のもらい事故の顛末 [日常]

スバル360とコルト800の記事を書きましたが,その続報です。

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続報と言っても,時代は1966年から,本年2022年に半世紀以上飛びます。

今年の2月,娘の乗る軽自動車のマフラーが外れて引きずった故障がありました。前月の追突貰い事故の修理が不完全だったためでした。当方には半世紀以上前の記憶が蘇り,娘からの連絡で現場に駆けつけて,針金でマフラーを吊るという応急措置をして,当該の修理工場に運び込んだのでした。

娘が修理工場に連絡しても対応してくれないので,弱り切って,当方に連絡してきたのでした。娘は「とんでもない音がする」と言うだけで,どうなったのか理解していません。むろん,こちらの保険の特約で故障時の対応は出来たのですが,何分原因がもらい事故の修理不良であることは明らかであり,こちらの保険を使うのも気がひける上,仕事に行く途上で時間もなく当方に連絡してきたのでした。


当方が駆けつけて見ると,メイン・マフラーが付いたパイプがプレマフラーの付け根部分から外れ,引きずっていたのでした。1ヶ月間もの修理上がり直後の故障で,追突事故との関係は明らかでしたので,すんなり追加修理がなされると思いきや。事故相手の保険による再修理を超大手の保険会社(と修理工場)が認めず,修理代を娘側に請求してきます。保険屋とグルの修理屋を相手に,2・3ヶ月間にもわたる喧嘩腰の交渉を経て,ようやく認めさせました。彼らにはマフラーが落ちるなどという実経験も事故に関わる力学的知識もないのか?いや,むろん,ヘタに知識など無い方が損保担当者としては会社の利益になるから良いのでしょうが。

追突した先方も娘も,車のことも力学の知識も法律知識も事故の経験もありませんので,先方の保険屋の言いなりになって,すべてお任せしたのが間違いだったのでしょう。娘は,事故相手の人は良い人なので修理は先方の親戚の修理工場だかに全てお任せしたのだと言っていました。実際には,相手方の親戚の修理工場ではなく保険会社紹介の大手修理業者に回されていました。板金修理はきれいになされていましたが,ダメージを受けていた排気管はそのままだったのです。修理上がり後,ほんの数キロ走っただけの故障でしたので,修理不良はあきらかなのですが,それを認めず,マフラーの方は事故とは別物だとして修理費用をこちらに請求してきました。


相手が絡むクルマ関係のトラブルは大嫌いです。人は醜い本性を見せ,むろん保険会社の担当も法的な範囲でしか対応しません。プロ同士なら話が早いのでしょうが,素人と見るや舐めて,言葉使いこそ丁寧でも,そこには社会正義すら存在しない事があります。

プロに任せるのが良いだろうと,保険屋さん同士に対応をお任せしていたのですが,何とこちらの保険屋は手出しができないと言います。責任分担が10-0で,当方の保険金の持ち出しが0なので,一切口出しは出来ないのだと。法的にそうなっています。知りませんでした。結局,不良修理の追加修理に関しては,アチラの保険屋(プロ)とこちら(アマ)の話し合いになるので,通常は丸め込まれてしまいます。

そう言う際のトラブル解決(保険会社の不当なふるまいを正す)のための公的な救済方法は2,3あるのですが,一番面倒臭くないのが,弁護士に任せる事です。こちらの保険にも弁護士特約はついており,任せる方法はありますが,今回の様なトラブルでは,不良修理が工学的には明確であっても,法的には微妙らしく,弁護士を使っても即ダメというケースもある様です。むしろ,粘り強く交渉する方が得策の様です。この様なケースの事故,くれぐれもご注意の程。
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枝動

おはようございます。
車のトラブルは人とのトラブルで、面倒ですよね。
プロも杓子定規に考えがちで、思いやりがないことも多い気がします。修理工場の対応も、何だかなあ、ですね。
私も、やった方とやられた方の両方の追突の経験がありますが、やられた時はすべて不問にして許して来ました。
でも、やった時はそうは行きません。はっきり言って、浅ましさを感じます。
やられた時ですが、1人理解に苦しむ人が居ましたよ。サイドをこすられたのですが、頭下げてくれたら不問にすると言っているのに、そうならない。結局、裁判での決着です。こちらには、ドライブレコーダーの動画が在りますし、向こうの保険屋も困っていました。困る前に、顧客を諭すことが先決だと思うんですがね。
謝るってことは、そう難しいことなんでしょうかね。
by 枝動 (2022-12-24 10:01) 

風神

親父の出番、お疲れ様でした。三月に及ぶ交渉、大変でしたね。
保険屋さんも修理工場も、なんか対応がおかしいですね。
親父の出番が無くなる世の中であって欲しいですね。
by 風神 (2022-12-24 17:40) 

Enrique

枝動さん,
相手が絡む事故は本当にイヤなものです。幸い自分の車で相手のある事故はここ30年以上ありません。妻の車や今回は娘の車,知り合いの車に同乗中追突され,謝られるどころか関係のない当方が罵倒された事もあります。本当にイヤなので,事故の際は全て保険屋に任せ,なるべくならかかわりたくはないです。それが保険に入っている意味だと思っています。
娘の件も保険で一応直ったので,やれやれと思っていたのですが,直ぐに不調。追加修理分を払ってやろうと思ったのですが,娘の依頼で交渉をしました。ただ,大手保険屋と修理工場の態度が悪いので,銭金よりも意地でやらせました。保険屋はあきらめさせる作戦だったのでしょう。むろん,事故の相手方には迷惑はかけていません。

by Enrique (2022-12-24 18:01) 

Enrique

風神さん,
そうですね,あきらめて修理代払う方がずっとラクでした。それが保険屋の作戦だと思います。おそらくマニュアルがあるのでしょう。バカみたいにすっとぼけていた相手の保険屋(会社名言いたいところですが)が,2ヶ月程たったところで,急に話が通じる様になりました。実は,この件にも後日談があります。
by Enrique (2022-12-24 19:16) 

八犬伝

なんか納得が出来ない話ですね。
私も万が一に備えて、弁護士特約を付けているのですが
そうですか
このようなケースでは役立たないのですね。
by 八犬伝 (2022-12-25 20:59) 

Enrique

八犬伝さん,
万が一の備えとしてはいいと思いますが,この様な事例では微妙らしいです。先方の保険屋の態度も勝算あってのことなのでしょう。法的な専門家も個々の事例への対応ではなく一般論ですので,面倒ですが正しいことを言って交渉するしかないのだと思います。事故との関連を実証するためには,自動車の専門家の鑑定などを立てる必要があります。当方も工学の公的専門資格はありますが,先方が認めるかどうか。2ヶ月程の交渉を経て先方の保険屋が折れましたので色々考えていた奥の手を出すまでには至りませんでした。事故関係では平気で嘘を言う人もいますので,正論を言っていても中々通らないですね。弁護士かけて,まあ法的にそうだといわれれば従うだけですが。こちらの保険会社の方のアドバイスに従いました。
by Enrique (2022-12-26 07:57) 

U3

警察が介在して事故証明を取ると後々楽ですよ。
 私は今年の10月、購入して1,000kmも走っていない新車で、首都高湾岸線の辰巳ジャンクションを千葉方面に向かって走っていたところ、前の大型ダンプカーの荷台から飛んできた砂利で、左サイドフロントピラーとバンパーの計3カ所に傷がつきました。すぐに近くの安全なところに車を止めて、首都高警察機動隊に連絡を入れ事情を説明して、現場に駆けつけて貰いました。
 そこで傷がついた箇所をすべて確認して貰って、その箇所の写真も撮って頂き、妻が撮ったスマホのカメラ画面で、相手のダンプカーのナンバーと所属土建会社名も確認しました。
 その上でドラレコのデータを一時預けて、該当する部分を動画で事実を確認して、その1週間後に相手のドライバーが警察隊の拠点に出向いて、相手(わたしの車)の被害の内容を確認して、10−0で自分たちの非を認めました。
 私の主張は当初より車間距離も十分取っていたし、法定速度も遵守していたし、飛び石事故を避ける手立ては一つもなかったので、しかも相手は明らかに積載違反で(妻の撮った写真が動かぬ証拠になった)あるのは明らかであり、100%相手の過失であるというもので、それを警察を介在して相手も認めた形になりました。
 それでも相手の保険会社は尊大で、高速道路で10−0はありえないと言い張りましたが、「おたくのクライアントである運転手の所属会社は10−0で100%非を認めていますよ。それも警察官の前で。それでも過失割合で争うなら裁判をこちらは厭いませんがどうなされますか?」と問い質したら、その2日後にその保険会社から連絡があり相手のクライアントが10−0で過失を認めているので、その通りにしますとの、回答がありました。
 しかし、その保険会社の担当者が、悔し紛れなのか「通常は高速道路の事故で過失割合が10−0などと言うことはあり得ないので運が良かったですね」と言ったので、すかさず私は「おたくこそ運が良かったですね。裁判で私と対峙しなくて。私相手では100%負けますよ」と返して返事も聞かずに電話を切りました。
 その後掛かって来た電話は、私のディーラーからの、「相手の保険会社から100%修理代を支払う旨、先ほど連絡がありましたので、明日来て頂ければ代車は既に用意していますので、2週間後の〇日には車を元通りの状態でお渡しできると思います」という電話のみでした。
 その事故があった日は、妻の姉の配偶者の葬儀があった日で、その帰りの飛び石事故でした。
by U3 (2022-12-27 22:42) 

Enrique

U3さん,
もちろん警察の事故証明はとっています。当方事故経験は少ないですが,相手があるものは全てそうしています。娘も当然そうしました。その結果責任分担は10-0になっています。むろん,それで済めば全く問題なかったのです。

しかしながら,修理が見えるところだけで,マフラーへのダメージが一切考慮されなかったのがこの事故修理の問題です。10-0だとこちらの保険屋が一切介出来ないので,不良修理であっても,追加修理を認めさるのがなかなか困難です。警察の証明も傷部分の写真だけですから,そこだけ治せば文句ないだろうという事になります。

10-0であっても,追加修理の場合は「却って注意が必要」という実例を挙げました。実際その交渉のためにものすごいエネルギーを使いました。
by Enrique (2022-12-28 08:25) 

U3

☆再返信です。
 私はTOYOTAの正規ディーラーなので、そこにすぐに連絡を入れ、被害の状況も当日見て貰いました。そして修理金額が(代車費用も含めて)総額幾らになるかも試算して貰って、その後相手の保険会社の担当者との交渉もすべて任せました。その際過失割合は10−0で相手の過失10割ですが、敢えて当方の保険会社にも連絡を入れ情況だけは伝え、「何か困った時はアドバイスをくれ」と伝えてありました。そして実際アドバイスは頂きました。
 私がしたのは、警察からの連絡で、相手が10−0で過失を認めた事を伝えたのと、相手の所属会社と連絡を取り、保険会社の担当者の名前と連絡先を聞いて、それをディーラーの事故担当者に伝えてそれ以降一切この件にはタッチしていません。
 私が対応したのは、唯一上記の相手保険会社との10−0対応のみです。
 餅は餅屋に任せた方が良いというのが私の考え方ですが、(Enriqueさんも当然そう為されていると思われますが)情報はすべて伝えてあげないと、引き受けた相手も十分な動きができません。幸い私の場合は、ディーラーにこうした事故に精通したベテランの専任担当者がいた事だと思っています。
 こうした場合に限っては、性善説など一切信じない私です。そして、ボール(イニシアティブ)は常にこちら側が持っておかないと、後で不測の事態が起きた時に対処ができなくなる恐れがある、というのは経験則として私にはあります。
 だからそれを前提に、警察とも、相手とも、相手の保険会社にも対応しました。僭越ながらご参考までに・・・。(*^_^*)余計なことを言ったかもしれませんが、気分を悪くなさらないで下さいね。
by U3 (2022-12-28 12:34) 

Enrique

U3さん,あちらに任せたのが間違いの元でした。というか娘がそうしてしまいましたので,後始末を私がしたわけです。
事故に関してはおっしゃる様に性悪説前提が絶対ですね。修理も使い慣れているこちらの修理工場に任せるのが一番ですが,娘は先方の方を信用したわけですが,先方の大手保険会社とグルの修理屋の問題でした。当然大手企業の彼らの心証が悪くなったのは言うまでもありません。

はっきり言って彼らはヤクザですからそこに素人が関わってはいかんと思います。だいたい,ばかばかしいです。詳しいやりとり公開しても良いですが,ばかばかしすぎてそれをする気も起きません。2ヶ月に渡り,修理工場との往来数回,保険会社とのメール・電話やりとり10回以上。意地だけでした。

10-0だと法的にこちらの保険屋は介入できませんので,アドバイスは散々もらいました。次の記事にあります様に,こちらの保険屋さんがその後若くして亡くなってしまったので,そのせいもあったかと,何とも申し訳ない気分になりました。
by Enrique (2022-12-28 17:56) 

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