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文字と手癖と演奏と [雑感]

「文字の丁寧な人は演奏も。。。」という様な話を聞きました。

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教室入門時の申し込み書の文字などを見た感想のようです。
当方に関して言えば。。。真面目に丁寧に書けばそれなりと自負していますが,時間を切られる試験とかでは相当にひどいものです。それを演奏に置き換えてみると。まるで心当たりがあります!

自分の名前とかは書き慣れているせいか,手早く書いてもそれなりです。書き慣れない文字を速く書くとかなりひどい事になります。


演奏に例えますと,当然のことながら何十年も弾き慣れた演奏はそれなりものです。弾き慣れない演奏を,高ストレス下で演ると。。。

確かに,けっこう対応しそうです。
以前,永字八法を取り上げた時に,「ピアノはタイプライターだが,ギターは毛筆」という指摘もあるよと書きましたが,たしかに音を出す自由度の大きさからしたら,さもありなんと言ったところです。


以前,エレキギターを弾く人に,「よくあんなに素早くちょろちょろと弾けるね?」と言うと,「あ,あれは手癖ですよ。」という回答がありました。「なるほど」と。妙に感心した記憶があります。確かに弾きやすい手癖の方に音楽を持って行ければ,格好はつきます。クラシックギターの難しさは,音の動きがかならずしも弾きやすい手癖ではないところでしょうか。クラシックギターでもギタリストの作品は手癖をよく心得て弾きやすく出来ています。ヴィラ=ロボスのギター作品などは,音楽的蓋然性よりもギタリストの手癖重視という感じがします。


「手癖」と言ったら叱られるかもしれませんが,ショパンのピアノ作品でも鍵盤上の手の行きやすいところに音があると言われます。極論してしまえば,楽器の練習なるものは,「音楽的手癖」を身につける行為だと言えなくもありません。
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