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昔取り組んだ曲を弾いてみる~プレリュード・BWV1006aより~ [曲目]

昔取り組んだ曲は封印して,なるべく触らない事にしています。

その理由は,ちょっとでも封印を解くと,壺の中から悪い悪い大魔王が出てきて演奏を支配してしまうからです。がむしゃらに弾いていた曲ほどダメです。取り組んだ時期が古く永いほど強力です。今回,それに注意しながら,それに支配されない様に注意深く取り出しています。

その第一弾は,バッハのBWV1006a。リュート組曲第四番ホ長調です。

この曲はギター再開初期の2000年ごろに弾いていたもので,もう20年以上前になります。特にプレリュードとかロンド風ガヴォットとかに至っては,その前からチンタラてきとうに弾いていましたので,当方にとっては全くの20世紀の遺物です。

過去に弾いた曲を引っ張り出す際は,より技術が改善されているはずのなるべく新しいものというのが,当方のセオリーです。それからすれば,組曲全体は20年モノ,ロンド風ガヴォットに至っては45年モノ?くらいのシロモノでしょうか?きれいさっぱり忘れていればまだしも,超特大魔王が潜んでいると壊滅的です。

古い大魔王が潜んでいそうな曲を弾く場合の心得としては,昔弾いていた運指はすっかり忘れて,一からまっさらで,前記事で書いた様な方針で,なるべく新しい合理的な運指で取り組みます。楽譜も昔使ったものは引っ張り出さず,白い楽譜で一から運指を付けます。

楽譜は,原典準拠をうたっている現代ギター社のこれを使いました。

1007R ギターのための原典版準拠バッハ・リュート作品全集~ 別冊楽譜付(No.554)

1007R ギターのための原典版準拠バッハ・リュート作品全集~ 別冊楽譜付(No.554)

  • 作者: -
  • 出版社/メーカー: 現代ギター社
  • 発売日: 2010/07/01
  • メディア: 雑誌
譜めくりが出来るように,MuseScoreにて打ち込んで,元の6ページ分を4ページに圧縮しました(譜例1)。

PreludeTopOrg.png
譜例1. BWV1006aのPrelude冒頭。MuseScoreで書き直したもの。
元の楽譜のままでも良いのですが,実用版としては見にくいところもあります。
例えば,わざわざ,ギターで出ないオクターブ低いリュートのバスを実音で書いてある所は,「原典に当たりましたよ」というご愛敬でしょうか。音符下の"8"でオクターブ下だという事は分かりますので,わざわざ大量の加線で極低音で書かなくても,従前と同じように"8"表記で統一してもらいたかったところです。見にくくて仕方ありませんので,これも書き直します(譜例2)。

PreludeEx1 (1).PNG
譜例2. "8"表記と実音表記の混在。
それと,明らかな音の間違いと思われるところが少しありますので,それも修正します(譜例3,4,5)。
PreludeMiss1 (1).PNG
譜例3. 18小節目のE→Dis。
PreludeMiss2 (1).PNG
譜例4. これはヴァイオリン版の影響か,53小節目と54小節目でアルペジオのパターンを反転させています。
PreludeMiss3 (1).PNG
譜例5. 126小節目の3拍目のCis→Dis
とりあえず,下準備です。
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U3

記事に関係ないコメントで申し訳ありません。

暫く休むことにします。
新たに記事の削除をSS-BLOGサポートデスクが求めてきました。
しかも21も。しかし私の予測では今後も増える恐れがあります。
すっかりやる気がなくなりました。
一両日中に対応を考えます。決断したら早いので今日の午前中に結論が出ているかもしれません。
by U3 (2022-03-30 06:58) 

Enrique

まともな主張を削除しろというのは,何か血迷ったのでしょうか。それで,ヤクザの脅しの様なものは放任で。彼ら同類でしょうか。
by Enrique (2022-03-30 22:48) 

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