エアコンプレッサを買いました(続報3・騒音対策の評価) [日常]
前回,中古で入手したエアコンプレッサを常用するのに重要な騒音対策について書きましたが,今回はその結果の評価です。
結論から言えば,かなりの騒音対策になったと言えます。騒音の録音と簡単な周波数分析などを行いましたので,今回その内容について述べます。
前回示した騒音対策の方針は,多少の手間は掛かってもなるべく効果を狙いつつ,お安い本体に高コストは掛けられないという,極めて困難な(笑)技術要件でした。
コンプレッサにすっぽりとかぶせる箱は12mm厚サブロク構造用合板@1200円1枚で作製しました。残材ほぼゼロ。
内張にするグラスウールの吸音材(建築用の断熱材@250円)2つ。下に敷く10mm厚900mm角発泡ゴムシート@1000円1枚です。枕木等の木材と砂利は無料で,合計2700円。本体コストの3500円(+エア・クリーナ2400円)を下回りました。
さて本題の振動対策の効果の程です。
3段階の過程で評価しました。
まずは全くむき出しのもの(騒音対策なし)。これを「試行1」とします。
次は内張を施した防音箱を被せたもの。これを「試行2」とします。
本体下をバラスト線路のようにしたもの。これを「試行3」とします。
それぞれの動作状態を,SONY HDR-MV1を用いて録画録音しました。
スマホの録画ですと自動感度調整が働いてしまう*ので,この機種の初期設定録音レベルで固定し,いずれも本体から約50cmの距離で収録しました(手持ちなので距離の精度はそれなりです)。
まず録音波形を比較して見ます。
エンベローブを観察するだけでも振幅が減っているのは分かりますが,どのくらいの違いでしょうか?
各騒音の録音を聴いて見ます。
まず,試行1(対策前)です。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
次に,試行2(防音箱のみ被せた状態)です。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
最後に,フル対策(防音箱+バラスト防振)したものです。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
如何でしょうか。
エンベローブ波形を眺めるよりも,差は分かりやすいかもしれません。
さらに,Audacity付属の解析機能を用いてスペクトル解析をしてみます。
フル対策の試行3を対策無しの試行1と比較して見ますと,1kHzで-21dBほど,ちょっとしたピークを持つ3.3kHzで-27dBほど,8kHzでは-45dBほどになっています。これは音圧レベルで,それぞれ約10分の1,約20分の1,8kHzでは1000分の1以下にまで低下しており,余り気にならない音質になりました。 エンベローブ波形では振幅の大きな低音波形が見える為,極端に低下した様には見えなかったのでした。実際の効果は,特にやかましく感じる高い周波数の騒音レベルが大きく低下する事で,低コストで満足できる騒音対策になったと自画自賛しています。
*以前,換気扇の交換前後の騒音をiPhoneで収録して比較してみた事がありますが,感覚とは異なりあまり差が無く録れてしまいました。iPhoneが録音音量レベルを自動調整したからでしょう。そこで今回は,差がはっきりと分かるマニュアル録音レベル設定ができる機種を使いました。
* *各録音はステレオ録音していますが,その意味は無いのでミックスしてモノラル波形にしています。用いた波形録音編集ソフトはAudacity2.3.3です。
結論から言えば,かなりの騒音対策になったと言えます。騒音の録音と簡単な周波数分析などを行いましたので,今回その内容について述べます。
前回示した騒音対策の方針は,多少の手間は掛かってもなるべく効果を狙いつつ,お安い本体に高コストは掛けられないという,極めて困難な(笑)技術要件でした。
コンプレッサにすっぽりとかぶせる箱は12mm厚サブロク構造用合板@1200円1枚で作製しました。残材ほぼゼロ。
内張にするグラスウールの吸音材(建築用の断熱材@250円)2つ。下に敷く10mm厚900mm角発泡ゴムシート@1000円1枚です。枕木等の木材と砂利は無料で,合計2700円。本体コストの3500円(+エア・クリーナ2400円)を下回りました。
さて本題の振動対策の効果の程です。
3段階の過程で評価しました。
まずは全くむき出しのもの(騒音対策なし)。これを「試行1」とします。
次は内張を施した防音箱を被せたもの。これを「試行2」とします。
本体下をバラスト線路のようにしたもの。これを「試行3」とします。
それぞれの動作状態を,SONY HDR-MV1を用いて録画録音しました。
スマホの録画ですと自動感度調整が働いてしまう*ので,この機種の初期設定録音レベルで固定し,いずれも本体から約50cmの距離で収録しました(手持ちなので距離の精度はそれなりです)。
まず録音波形を比較して見ます。
エンベローブを観察するだけでも振幅が減っているのは分かりますが,どのくらいの違いでしょうか?
各騒音の録音を聴いて見ます。
まず,試行1(対策前)です。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
如何でしょうか。
エンベローブ波形を眺めるよりも,差は分かりやすいかもしれません。
さらに,Audacity付属の解析機能を用いてスペクトル解析をしてみます。
フル対策の試行3を対策無しの試行1と比較して見ますと,1kHzで-21dBほど,ちょっとしたピークを持つ3.3kHzで-27dBほど,8kHzでは-45dBほどになっています。これは音圧レベルで,それぞれ約10分の1,約20分の1,8kHzでは1000分の1以下にまで低下しており,余り気にならない音質になりました。 エンベローブ波形では振幅の大きな低音波形が見える為,極端に低下した様には見えなかったのでした。実際の効果は,特にやかましく感じる高い周波数の騒音レベルが大きく低下する事で,低コストで満足できる騒音対策になったと自画自賛しています。
*以前,換気扇の交換前後の騒音をiPhoneで収録して比較してみた事がありますが,感覚とは異なりあまり差が無く録れてしまいました。iPhoneが録音音量レベルを自動調整したからでしょう。そこで今回は,差がはっきりと分かるマニュアル録音レベル設定ができる機種を使いました。
* *各録音はステレオ録音していますが,その意味は無いのでミックスしてモノラル波形にしています。用いた波形録音編集ソフトはAudacity2.3.3です。
連続運転させたときのコンプレッサーの温度測定法も考えてみては?^^
by ぽちの輔 (2021-07-16 08:41)
素晴らしい効果ですね!
by アヨアン・イゴカー (2021-07-16 10:22)
Enriqueさん
Audacityにこの様な使い方ができるとは気が付きませんでした。(^^;
by たこやきおやじ (2021-07-16 16:33)
ぽちの輔さん,
防音は保温でもあり温度が上がるのは想定済みですので,気温が高い時は連続運転しないことにします。
3500円のコンプレッサに余分なコストは掛けられませんね。
by Enrique (2021-07-16 18:03)
アヨアン・イゴカーさん,
我ながら防音効果は上がったと思います。
by Enrique (2021-07-16 18:07)
たこやきおやじさん,
一昔前なら数百万円する測定器でしかできなかった測定がタダで出来ますね。
by Enrique (2021-07-16 18:09)