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「うぐひす」 [曲目]

佐藤春夫:作詞,早坂文雄:作曲「うぐひす」という曲を初めて聴きました。

なんと戦時中に作曲された曲だそうです。

24日のNHK-FMの「現代の音楽」では,バリトン歌手でこれを歌った松平敬さんを迎えて,西村朗氏の少しウィットの効いた語り口を交えての放送内容でした。昨年12月7日に東京オペラシティ・リサイタルホールで開かれたリサイタルの模様でした。

内容は,

「うぐひす」
佐藤春夫:作詞
早坂文雄:作曲
(4分10秒)

「TRACE VI」
成本理香:作曲
(5分20秒)

「マクノンガン」
ジャチント・シェルシ:作曲
(4分12秒)

「オクターヴに半音階」
新美桂子:作詞
稲森安太己:作曲
(1分45秒)

「石をつむII」
宮沢賢治:作詞
木下正道:作曲
(8分55秒)

「一人の跳ぶ人のための詩」
ディーター・シュネーベル:作曲
(3分05秒)
でした。

1曲目が「うぐひす」ですが,最初こそ,少し意味のある歌詞がありますが,後半「うぐいす,うぐいす,うぐいす」と連呼します。

いわば,言葉のミニマル音楽なのでしょうか。同じ歌詞を連呼する曲と言えば,伝カッチーニの「アヴェマリア」とか,某大学の校歌とかが思いつきますが,こちらは現代曲というよりも和風な歌曲に聞こえ,なかなか聴きごたえがありました。

YouTubeを探したところ,ソプラノとウードの演奏がありました。オリジナルは無伴奏の独唱曲のようです。


あと,お二人の解説をよく聞いていませんでしたが,「石を積むII」は「うぐひす」へのオマージュのような作品で,「いしをつむ」,「いしをつむ」,「いしをつむ」とひたすら連呼しますが,メロディや表情付けにはげしい変化があるため,(失礼ながら)結構聴けました。

同日放送された最後の曲は,「一人の跳ぶ人のための詩」では,跳躍を繰り返しながら何やら叫ぶのですが,西村氏も半分笑いながら,「運動になっていいですね」と。まあこれは,会場で鑑賞するなり,画像が無いと面白くはないのでしょう。

24日の放送はリサイタルの前半でしたが,次週31日は後半の模様が放送されるようです。
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Cecilia

YouTube視聴させていただきました。
ウードもなかなか良いですね。
この曲、米良美一さんのCDで知り、好きになりました。
こちらから試聴できます。
https://ml.naxos.jp/work/82247
この曲に現代曲というイメージはなく、おっしゃる通り日本の伝統的な歌のように感じます。
by Cecilia (2021-01-26 18:38) 

Enrique

Ceciliaさん,
米良さんのレパートリーでしたか。
20世紀の曲なので,いちおう現代曲ですが,伝統的な曲に聞こえます。「うぐいす」の連呼のところを現代曲はテクストとしているのかもしれません。
by Enrique (2021-01-26 19:25) 

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