うるう年 [雑感]
今年はうるう年のため,今日2月29日があります。
子供の頃の話題といえば「この日生まれの人は誕生日が4年に1回しか無いから可哀想だね」というものでした。しかし,この4年に1回というのはあまり正確でなく,たまにならない年もあります。現行の暦法では,
1.西暦年数の4で割り切れる年は閏年。
2.ただし,100で割り切れる年は平年。
3.ただし,400で割り切れる年は閏年。
暦に関わるコンピュータプログラムはこの処理をIF文なり論理式で記述しないといけません。しかし,ずさんなプログラムでは3つ目の条件を入れてなくて,直近のいわゆる2000年問題の一つの要因だったのでした(よく言われたのは西暦を下2桁だけで処理しているという点でした)。単純な処理ながら,日頃暦に興味を持つ人は少ないですし,100年前後の人生の中でそうそう遭遇するものでもありません。
2000年は4で割り切れる年でしたが,100で割り切れるので平年と思いきや,最後の400で割り切れる条件で閏年になるという400年に1回の特別な年だったのでした。
暦法でそんな面倒なことをする理由は,地球の公転周期が365.242190402日の誤差を吸収するためです。4年で1回では,増やしすぎてしまうため,400年に97回としているわけです。むろん,そうしても暦との誤差は完全になくなるものでもなく,いずれの日にかは調整しないといけません。
「2月29日生まれの人は誕生日が400年に97回しか無いから可哀想だね」と言ってもピンときません。2100年は閏年にならない年ですが,これに関わる人も若者に限られます。
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