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楽譜が読めるようになるには?少し具体的なこと〜その1〜 [演奏技術]

「楽譜が読めるようになるには?私案を思案」という記事を書きました。

楽譜が読めるのはむろん音程が取れることです。楽器なしでも歌えれば一番良いのですが,そうでなくても,音程は楽器が作ってくれますので,ポジションの音を覚えることが有効でしょう。また歌えて音はとれても場所が分からないということもあります。最初は開放弦の音を覚えることですが,次の段階は3フレット目まで,5フレット目までと言った様に拡大していって,12フレットまで到達できれば良いでしょう。12フレット以上はオクターブですから,ローポジションと同じ配列です。

むろん良くできた教本では,その様になっていますから,大丈夫でしょう。
ただし楽譜はたくさん読まないと読める様にはなりませんから,教本以外の楽譜も読みまくる事が肝要かと思います。いきなり難しいものをやると嫌になりますので,段階に応じてやるべきでしょう。ローポジションだけでも2オクターブ強弾けますから,メロディだけ弾く練習はできるでしょう。

ただ,ギターではメロディだけ弾くというのはつまらないものです。伴奏だけ弾く方がまだマシです。メロディのほうは歌えば良いですから。しかし,やはりメロディそのものを弾く練習をしないと読譜力はつきません。

ヴァイオリンだったらピアノ伴奏してもらえば,楽しくやれます。
読譜力やアンサンブル力を高めるために,合奏という手もあります。ただ,それもパート譜を弾いているのはツマラナイので,全部のパートを弾いて多重録音するというのが効果的な練習法だと思います。

独奏曲の練習だけでは読譜力が上がらない,かと言ってメロディだけを弾くのはツマラナイ。そのためには,伴奏に合わせてメロディを弾く練習ができれば良いと思います。
かつての芳志戸幹雄さんのNHK教本には,ごく初級レベルでの「バイエル」があって,先生と二重奏するところがありました。

Fig.1 芳志戸幹雄のNHK教本の先生との二重奏譜(左ページが生徒用で右ページが先生用)
Fig.2 同上のつづき
ピアノ教本のバイエルはちょっとツマラナイので有名ですが,先生と連弾で合わせるところは非常に楽しいです。単純なメロディを弾くだけですが,先生用の伴奏が良いので,合わせて弾くといっぺんに上手になった気分がして,大変楽しかった記憶があります。氏はピアノが弾けましたので,その辺配慮してギターにも取り入れたのでしょう。こういう教材がもっと段階的に沢山あればと思います。伴奏してくれる先生がいない場合は,自分で弾いて録音するかカラオケ音源を探すかでしょう。
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たこやきおやじ

Enriqueさん

初心者が先生と二重奏をするのは、大変良い練習方法だと思います。自分が譜面通りちゃんと弾いているかが、自分自身ですぐにわかるので有効な練習方法だと思います。(^^;


by たこやきおやじ (2020-02-04 17:59) 

Enrique

たこやきおやじさん,
かなり弾けてもアンサンブルが極端に苦手な方がいます。
難しい曲をやる前にこんなことをやって,合わせる感覚や楽しさを身につけておくのは必要だろうと思います。弾ける方がこんなのやるのはプライドが許さないでしょうから。
by Enrique (2020-02-05 06:44) 

たこやきおやじ

Enriqueさん

私は約20年位前に地元のアンサンブルに加わり、アンドリュー・ヨーク編曲の「くるみ割り人形」や「カルメン組曲」をやった経験があります。私が一番下手糞なメンバーでしたが、アンサンブルの難しさを大いに経験しました。(^^;

by たこやきおやじ (2020-02-05 10:05) 

Enrique

たこやきおやじさん,
やる曲からしてもかなりレベルが高かったのでしょう。
上手なメンバーの中でやるのは刺激があって良いですね。
by Enrique (2020-02-05 10:35) 

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