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会社新人時代の思い出 [雑感]

寄宿舎の話を書き,自分は幸か不幸かそのような経験はないとしました。
ただ良く思い出して見れば,似たようなドタバタな経験はあります。

大学の学寮も経験はありますが,1年のみでした。むしろ,ヘンな事をやっていたのは会社の独身寮でした。学生気分が残っていたのでしょう。

きちんとした施設はまだ建築前だったこともあり,民間の空き家やアパートを借り上げた,いわゆる借り上げ社宅の独身寮版です。それを,新人研修時代の数か月も入れると,6年余りで4か所移りました。年齢制限か何かで民間アパートに移り,結婚して社宅の権利ができたので,借り上げ社宅に入り,退職までそこで過ごしました。転勤族でも無いのですが,会社にいた10年の間に,住所は6回移ったことになります。むろんその後も何回か移っています。

まあ独身で大きな荷物もないので,身軽です。むろんギターは宝ものですが,最大の荷物といえばヤマハのPF15でした。最初のボーナスで買ったもので,最近まで持っていました。後から聞いた話では,これを購入した楽器店に妻が隣町から数十km通ってピアノ講師をしていたのでした。

楽天レシピより
平日は仕事で縛られるものの,安定した収入もあるため,贅沢になってきます。YAMAHAのPF15のほかに,欲しかったカメラ(PENTAX67)を2回目のボーナスで購入しました。物欲のほか食欲も頭をもたげて来ます。非常に痩せていた当方の体重が一時期30kg増加しました。

借り上げ独身寮の台所で,松茸と車エビを塩焼きにして食しているところを発見されてしまい,「何て贅沢な奴だ」と,グルメ・エンリケと呼ばれることになりました。

とある休日。良いナメコが入手できたので,これをマッシュルームの代わりにしたシチューを大鍋一杯作りました。あまりにも手間暇掛けて作った為か,完成後,達成感と疲労感でうつらうつらしてしまい,小1時間昼寝をしてしまいました。

夢の中で,「カチャ・カチャ,美味い・美味い」という声が聞こえたような気がしました。
出かけていた同居の連中が戻って来て,私が寝ているのを良いことに,断りもせずに食べ切ってしまったのでした。あまり美味しくない社員食堂の食事に慣れっ子になっている彼らにとっては,垂涎のエサだったようで,私の苦労の作は若者4人の胃袋に収まってしまったのでした。丸々盗み食いをされてしまったという,ツマラナイ話です。

1名除き私よりも年下の連中ですが,一応会社では先輩。「俺たちのために有難う!美味しかったよ!」という彼らにあまり怒ることも出来ず呆然と空の鍋を眺めるだけでした。

その後どうしたかって?
行きつけの寿司屋に行ったのだったと思います。むろん板さんが握るやつです。贅沢でした。

仕事の事よりも,そんなくだらない日常のほうを良く記憶しています。
食べ物の恨みが怖いのは本当です。
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