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イタリア製ギター弾き比べ [楽器音響]

イタリア製のギターをとっかえひっかえ試す,YouTubeの動画がありました。



演奏しているのは,アナベル・モンテシノスさん。スペイン出身の若手です。しかし,イタリアのギター製作家は余り知りませんでした。イタリアと言うと,すぐ名前を思い出されるのがアンドレア・タッキ,一時期日本に入っていたジョアッキーノ・ジュッサーニくらいでしょうか。

しかし,この動画を見ると,あるわあるわ,

Enrico Bottelli 0:33
Lucio Antonio Carbone 1:43
Paolo Coriani 3:29
Francesco de Gregorio 4:20
Roberto de Miranda 5:32
Toni de Stefano 6:42
Michele della Giustina 7:53
Lorenzo Frignani 9:09
Romano Gambacorta 10:28
Marco Gilioli 11:47
Ennio Giovanetti 13:20
Mario Grimaldi 14:54
Aldo Illotta 16:18
Lorenzo Lippi 17:53
Luigi Locatto 19:02
Gabriele Lodi 20:26
Marco Maguolo 21:37
Daniele Marrabello 23:22
Alessandro Marseglia 24:15
Mirko Migliorini 25:26
Camillo Perrella 26:46
Roberto Pozzi 28:19
Donatella Salvato 29:46
Fabio Schmidt 31:20
Andrea Tacchi 32:20
Rinaldo Vacca 33:54
Matteo Vaghi 35:14
Luca Waldner 36:47
Silvia Zanchi 37:54
Fabio Zontini 39:07

30メーカーもあります。しかもタッキはいますが,ジュッサーニはいません。
何分ヴァイオリンなどの弦楽器ではトップのイタリアですし,古典派の巨匠,カルリやジュリアー二が活躍した地です。底力を感じます。スペインに負けない質・量の製作家が居るのかもしれません。クラシック・ギターですから当然ですが,あまり奇抜なデザインは無く伝統的なスタイルが多い様に感じます。

音の聞き比べは,それなりのオーディオ装置で聴かないと,ピンと来ません。
一本あたり一分強で弾いている様ですが,中には一分に満たない楽器や二分近くになる楽器もあります。演奏者も人間ですから,気に入ったのは少し長くなることでしょう。PCの音では全然分からないので,見た目で気になったのは,アンドレア・タッキです。

表面板が3ピースで,真ん中スプルース,両側をシダーにしているようです。両者の良さが現れるのでしょうか?それともどっちつかずになるのでしょうか?

毎年やっているようで,2018年版もありました。演奏は,イタリアの中堅,Adriano Del Salです。


同2017年版は5部にわかれています。
1部
2部
3部
4部
5部
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たこやきおやじ

Enriqueさん

私も色々弾き比べをしているYouTubeを見たりしますが、録音の良し悪しもあり音質のイメージをつかむことが難しいですね。また録音レベルがまちまちで再生ボリュームにも注意しないと本来の音質で聞くことができません。でも、色々聞いても私はもう買うわけにはいかないので、指をくわえて聞くしかありません。(^^;
by たこやきおやじ (2019-04-23 19:51) 

Enrique

たこやきおやじさん,良い録音であっても,個別の録音で楽器を比較するのはまずムリですね。
この動画では同じ奏者が同じ環境で弾き比べしている点で意味があると思います。ただ何分YouTubeの音声フォーマットを通してのものではあります。
by Enrique (2019-04-24 08:46) 

浜っ子カルメン

流石にプロの演奏家で、タッチも見事で、30のギター製作家の聴き比べしても、全てのギターが綺麗な音色で奏でられています。
素人の私には、どのギターが1番とかの順位判定はできませんね。
2本の動画を聴かせて頂きましたが、どれも聴きごたえある素敵なギターです。こうなると素人はギターのデザインで見ちゃいます。
サウンドホールのモザイクとかヘッドのデザインとか・・で、
楽しくブログ見させて頂きました。有難う御座います。

by 浜っ子カルメン (2019-04-25 08:35) 

Enrique

浜っ子カルメンさん,これは生で聴いても,なかなか分からないと思います。いずれも伝統的な作りの楽器のようで尚のことです。個人的には先入観かタッキがデザインの斬新さと相まってかパワフルで色気が感じられました。
自分で弾いてみるとか,人に弾いてもらって遠くで聞くとかが必要です。あの音量が馬鹿でかいと言われるスモールマンでも対して大きくは感じません。
楽器の音を良く拾うために近接マイクを使いますが,これが曲者で,どの楽器も近接ではよく鳴っているので,かえって差が出にくいですね。プロジェクション(遠達性)の良しあしは,生で遠くで聞かないとわかりませんね。
確かにデザインの差異を眺めるのも楽しいです。
どういたしまして,こちらこそよろしくお願いします。
by Enrique (2019-04-26 06:52) 

tatataka

イタリアのギターは、ほとんど知りませんでした。

5/21からフィレンツエに数泊、バルセロナにも行きます。
入手方法が明確で現地通貨で入手したいとか考えてますが、税関とか面倒なようで。
ジカンデ先生にアドヴァイスいただく手もあるんですが、支払とか
で依頼できません。

なんかいい方法はないでしょうか?

by tatataka (2019-04-29 14:16) 

Enrique

tatatakaさん,税関ですか。。。
かつてなら捨てる楽器を持ち出して,ケースの中身を現地で買ったギターに入れ替えてくる方法でしたが,現在はその手が使えるかどうかわかりません(出国時に楽器の銘柄までチェックされなければセーフかも知れません)。
私がアメリカに滞在した時は,国産楽器を持って出国し,帰国時はそれを宅配便で送り,現地で買ったベラスケスを持って帰りましたが,税関とかは問題無かったと記憶します。
ハカランダや象牙などの問題が無ければ,お任せで宅配便で送ってもらうのも手かもしれません。楽器組合さんは海外にも売りたいでしょうから,通関の面倒も見てくれるのではないでしょうか。
by Enrique (2019-04-29 15:22) 

takataka

連絡が取れて、アンドレア・タッキさん工房の工房を訪問することにしました。
ブージェモデルを見させてねというお願いをしました。
ワシントン条約の制限で材木の輸入・輸出が厳しくなったんですね。

by takataka (2019-05-07 07:57) 

Enrique

takatakaさん,アンドレア・タッキさんの工房ですか。良いですね!きっと素晴らしい楽器だと思います。
タッキさんの楽器は試奏したことは無いですが,同じくブーシェに師事したドミニク・フィールドさんの楽器は素晴らしいものでした。どちらもあまり国内ではお目に掛かりませんので直接購入できると良いですね。
by Enrique (2019-05-07 11:13) 

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