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バッハのカンタータ [曲目]

今朝の「古楽の楽しみ」は,バッハのカンタータが2曲掛けられました。

バッハのカンタータといえば,その中の一曲(BWV147)に含まれるコラール「主よ人の望みの喜びよ」がつとに有名でよく耳にしますし,ギター独奏でも取り上げられますが,このようなコラールやアリアを含む200曲あまりがあります。

バッハのBWVは楽器毎にまとめられていますので,カンタータはその最初のBWV1から214までです(BWV1〜200までが教会カンタータ,201〜217が世俗カンタータ)。

「交声曲」と訳されます。器楽曲を意味するソナタに対して,歌を含む曲というくらいのバッハ時代は広く用いられた楽曲形式です。バッハ生涯の1000曲あまりの中の200曲ですから2割あまりを占めます。オルガン曲やクラビーア曲とも並んで多い曲目です。

今朝の放送では「バッハとイタリア」というタイトルでした。私が聴き出した時刻にはイタリア語によるカンタータであるBWV203が紹介されている途中でした。特に209の切々としたソプラノによるアリアが耳に残っています。生涯イタリアに渡ったことはなかったバッハの異国への憧れのようなものも感じられました。

掛かった曲目:
「アルビノーニの主題によるフーガ ロ短調 BWV951a」
バッハ:作曲
(チェンバロ)レオン・ベルベン
(5分58秒)
<Myrios Classics MYR001>

「カンタータ第203番「裏切り者なる愛よ」BWV203から第1曲」
バッハ:作曲
(バス)ドミニク・ヴェルナー、(チェロ)バラーシュ・マテ、(チェンバロ)鈴木優人
(6分45秒)
<passacaille 997>

「カンタータ第203番「裏切り者なる愛よ」BWV203から第2,3曲」
バッハ:作曲
(バス)ドミニク・ヴェルナー、(チェロ)バラーシュ・マテ、(チェンバロ)鈴木優人
(6分35秒)
<passacaille 997>

「カンタータ第209番「悲しみが何かを知らず」BWV209から第1曲」
バッハ:作曲
(フラウト・トラヴェルソ)アシュリー・ソロモン、(合奏)フロリレギウム
(6分14秒)
<CHANNEL CLASSICS CCS SA 27208>

「カンタータ第209番「悲しみが何かを知らず」BWV209から第2,3曲」
バッハ:作曲
(ソプラノ)ルーシー・クロウ、(合奏)フロリレギウム
(9分25秒)
<CHANNEL CLASSICS CCS SA 27208>

「カンタータ第209番「悲しみが何かを知らず」BWV209から第4,5曲」
バッハ:作曲
(ソプラノ)ルーシー・クロウ、(合奏)フロリレギウム
(6分14秒)
<CHANNEL CLASSICS CCS SA 27208>


明日は,新大陸で生まれた舞曲チャコーナ(シャコンヌ)が,各国に伝わりどのように発展したか「さまざまなシャコンヌ」とのことです。
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アヨアン・イゴカー

>異国への憧れ
ゲーテも南欧イタリアへの憧れを抱きましたが、北の国は南の国、南の国は北の国、東は西、西は東、こういう未知あるいは既知では歩けれど未訪問の世界への憧れは創作意欲を高める基となったと思います。
特に、人間と言う動物は、新たな世界に挑戦し、新しい環境に、環境の変化に対応するように仕組まれていますから、憧れも本能の一つなのでしょうね。
by アヨアン・イゴカー (2019-01-24 10:01) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,
正直なところ,バッハがヴィヴァルディにあこがれる理由が良く分かりません。しかし,人間は自分に無いものには値千金の価値を置くもののようです。そういう意味で,おっしゃるように憧れは創作意欲の基でしょうし,価値の高い感情なのでしょう。
by Enrique (2019-01-24 16:56) 

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