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ベンダ [作曲家]

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今週の「古楽の楽しみ」はベンダ一族の音楽が取り上げられています。

初日の今日は,ゲオルク・アントン・ベンダ(Georg Anton Benda, 1722-1795)のソナタ,その他が取り上げられていました。

ベンダという作曲家はあまり知られていませんが,放送ではバッハの息子たちとハイドンを埋めるあたりの時代の人で,モーツァルトが評価していたことなどが紹介されていました。

ちなみに,エマニエル・バッハ(Carl Philipp Emanuel Bach, 1714 - 1788),ハイドン(Franz Joseph Haydn, 1732 - 1809)などです。

いわば時代のフィルターでビッグネームのみが残っていますが,古楽の復興で従来のビッグネーム以外の作曲家たちの演奏にふれる機会が増えていることは有難いことです。

曲目は以下の通りでした。
「「6つのソナタ集」から ソナタ 第1番 変ロ長調」
ゲオルク・アントン・ベンダ:作曲
(クラヴィコード)ベルンハルト・クラップロット
(13分53秒)
<AEOLUS AE-10104>

「「6つのソナタ集」から ソナタ 第5番 ト短調」
ゲオルク・アントン・ベンダ:作曲
(クラヴィコード)ベルンハルト・クラップロット
(11分38秒)
<AEOLUS AE-10104>

「「6つのソナタ集」から ソナタ 第4番 ヘ長調」
ゲオルク・アントン・ベンダ:作曲
(クラヴィコード)ベルンハルト・クラップロット
(16分16秒)
<AEOLUS AE-10104>

「元気のない老いた、ヘラクレイトス」
ゲオルク・アントン・ベンダ:作曲
(ソプラノ)イヴァナ・ビレイ・ブロウコヴァー、(チェンバロ)エディタ・ケグレロヴァー
(2分18秒)
<SUPRAPHON SU 4184-2>

「ソナチネ ヘ長調 アレグロ・モデラート」
ゲオルク・アントン・ベンダ:作曲
(チェンバロ)エディタ・ケグレロヴァー
(1分59秒)
<SUPRAPHON SU 4184-2>

6つのソナタ集からは第1番,第5番,第4番が演奏されました。歴史的な楽器によるクラヴィコードの演奏でした。私のこの楽器に対するイメージからはやや意外な華やかな堂々としたものでした。バロック時代からクラシックの時代への息吹がたしかに感じられるものでした。

クラヴィコードという楽器は,2004年にドイツを訪れた際,ライプツィヒの楽器博物館にあったものを試し弾きしたことがあります。チェンバロの小さいものくらいのイメージでしたが,全然別の楽器でした。普通に鍵盤を押しても殆ど音は出ず,ひっぱたいてやっとこさ微かな音が出るという代物で,これでまともな曲を弾くのは大変だろうな,という印象だけでした。しかし大バッハなどもこれを愛用したらしく,コンサート楽器というよりもオルガンやチェンバロの練習用や,一人で弾いて楽しむ楽器だったようです。

それから,ベンダという作曲家ですが,初耳ではなくどこかで聞いたことがあるなーと思っていましたら,弾いていたことはないのですが,Scottの「セゴビアレパートリー」の中に,ゲオルク・ベンダ作曲のソナチネがありました。34番まであり,セゴビアが取り上げたのは第23番のト短調 6/8拍子 Andante un poco allegrettoでした。セゴビアは5度上げてニ短調にしています。
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アヨアン・イゴカー

Georg Anton Bendaを検索したところwikipediaがありました。
Youtubeのリンクもありましたので、早速最初に出たCantata - Bald wird ihn die himmelische Jugend empfangenを聴いてみました。
確かに、バッハとハイドン、モーツァルトの間と言う印象ですが、やはりバロックにずっと近いですが。

by アヨアン・イゴカー (2018-12-26 19:15) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,やはりハイドンやモーツァルトが古典派を拓いたというのは確かだろうと思います。G.ベンダは古典派というよりはその前の最後期バロックもしくは前期古典の作曲家と言うべきなのでしょう。
by Enrique (2018-12-27 07:53) 

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