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ソル再開〜Op.6-6〜 [演奏]

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ソルのセゴビア編練習曲を再開しました。

セゴビア編の12番は,Op.6-6,3/8拍子,イ長調。弾きやすい調ではありますが,三度の動きを滑らかに弾くには,左手のフォーム,右手の弾弦,両方のシンクロがぴったりいかないといけません。これが中々難物です。
          Sorの練習曲 Op.6-6 冒頭
かつてはこれをスタカートで弾いていました。セゴビアの演奏の影響でしょうか。確かにスタカートで統一すれば,音のムラは無くなります。しかし,練習曲としてはこれをなるべくレガートに弾く事も重要でしょう。というか今の私にとっては,これを如何に軽くレガートに弾くかが最大の課題です。

夢中になると,ついつい悪い弾き方になっています。私の場合,以下の様なチェックリストに従って検討しました。
・クローズドのフォームになっているか
・腕の重みがクローズドの指に乗っているか(親指を離しても音が出るか)
・押えのきつい箇所は,移動部に意識が行っているか
・抱え込みスタイルになっていないか

ひっかかる箇所を重点的にチェックします。ラクに軽く自然に弾ける状態にまでフォームと動作を最適化しないといけませんが,これがナカナカ大変です。

以下私の録音です。
音が出切っていないところがあちこちにあります。



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コメント 2

REIKO

うわ、三度の連続だ(笑)…これはピアノでも苦労しますからね。
楽譜を見て、これをどのくらいの速さで演奏するのかな?と考えながら再生ボタンを押したら、勢い良く始まったのでスゴい!と思いました。
そのままピアノの練習曲にも使えそうです…ところどころ左手で三度を弾く箇所もありそうですし。
曲調も、チェルニーよりはずっとオシャレに聴こえますね。
by REIKO (2016-11-21 20:56) 

Enrique

REIKOさん,これは,古典のギター曲ではかなり難度の高い曲です。
これを第6番に含むOp.6はソルの最初の練習曲集ですが,難しすぎるという悪評で,この後どんどん易しくしています(当時は楽譜が売れないと死活問題ですから)。Op.29はこの続きで難しいですが,Op.31,Op.35,Op.44とどんどん易しくなり,Op.60で初心者向けとなります。したがって,ソルの練習曲は,作品番号の大きい方から小さい方へとやるのが通例になっています。
ソルの練習曲は技巧練習はもちろんですが,音楽になっているところが優れています。ソルの時代の楽器は少し小振りでしたので,現代の楽器で弾くよりは弾きやすかったようではあります。
by Enrique (2016-11-21 21:28) 

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