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長命の作曲家 [雑感]

唐突ながら,音楽家の寿命について気になりました。
大作曲家には,モーツァルトやシューベルトなどの早世なイメージがありますが,バッハやヘンデルは60代,70代でしたから,もっともっと作品を残してもらいたかったのは山々ながら,当時としてはまあまあの寿命だったのではないでしょうか。

ネット上には長寿の作曲家に関する記事があり,最長老はアメリカの現代作曲家エリオット・カーターさんの103歳で存命中だそうです。

ギターになじみの深い,ホアキン・ロドリーゴの97歳もかなりの長寿で,つい最近まで存命でした。村治佳織さんが晩年のロドリーゴ氏の前で,「古風なティエント?」だったか弾いているTV番組がありました。

その他有名な長寿の作曲家としては,シベリウスの92歳が有名どころでは最長寿ではないかと思われます。

ストラビンスキー89歳,ギター曲もあるアレクサンドル・タンスマンも89歳でした。

しかし,あまり取り上げられていませんが,ゴセックという人,1734年1月生1829年2月没,満95歳ですから,当時としてはものすごい長寿だったのではないでしょうか?ハイドン(1732-1809)とほぼ同年代で,モーツァルト(1756-1791)より22歳年長,そしてシューベルト(1797-1828)よりも後まで生きています。

今日,「ゴセックのガヴォット」でしか知られていませんが,30曲近い交響曲などを持つ,バロック後期から古典派をゆうゆうまたいでロマン派初期まで活動した大家だったようです。
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REIKO

シベリウスがそんなに長生きだったとは、あまりそういうイメージがありませんでした。
寒い国で長く生きるって大変なことのような?(笑)
ストラヴィンスキーは、「長く生き過ぎた」なんて言われることがありますね。
ある時までは時代の最先端を行っていたが、気がついたら20世紀の保守派みたいになっていたとか。
ここにあげられてない作曲家では、ラインケン(1623~1722)が長寿かと思いますが、ちとマイナーな人ですね。
by REIKO (2012-11-24 00:53) 

Enrique

REIKOさん,コメントありがとうございます。
シベリウスは満年齢では91歳でした。1957年9月没ですから,我々と同じ年代まで行きていました。71年没のストラヴィンスキーに至っては,氏死去のニュースが新聞に載っていた記憶があります。こちらも満年齢では88歳でした。
100年近く生きると音楽の変化の方が激しくて,何派に属するのか?分からなくなりますね(本来何派なんてないのかもしれませんが)。機械的には生年で行くんでしょうが。変化の激しい時代に長生きしていると浦島太郎のようになってしまいます。
ラインケンは良く知りませんでしたが,バッハも影響を受けたオルガン音楽の大家だったようですね。生年に関してはご指摘のように従来1623年とされていましたが,現在は1643年説が有力のようですね。それでも当時としてはかなり長寿でしょうが。
by Enrique (2012-11-24 07:47) 

Cecilia

ゴセック、長生きだったのですね。当時としては、というより今であっても相当長生きですよね。
「ガヴォット」以外も聴いたことありますが、それで少しイメージが変わった記憶があります。
by Cecilia (2012-11-27 09:38) 

Enrique

Ceciliaさん,nice&コメントありがとうございます。
ゴセックさん,一発屋さんみたいに思われていますが,それなりの方だったのでしょうね。機会あったら,本人が力を入れたであろうメインな曲も聞いてみたいですが,聞きたいもの沢山あって困ります。
by Enrique (2012-11-27 12:34) 

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