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メンタル面の改善(その3)~アガリは花粉症と同じ?~ [メンタル]


人間の潜在能力を表すたとえ話に,「火事場の馬鹿力」があります。普段,体や心が壊れないようセーブしている安全弁が外れると,人はとんでもない能力を発生する例です。


ハードウェア的な生体は,「安全第一」に設計されているようです。単細胞から発生した我々の人体がここまで複雑な動作が出来て,駄文をしたためるまでになっているのは,表面的な意識はあったにせよ,無意識下での成長が大半のはずです。

おそらく,生体が生き残るための重要事項に,「音楽演奏が上手く行く」なんてのは,ランキング外なのでしょう。音楽演奏と言う,生体維持にとっては直接役に立たない非日常的複雑な動作に対して,防御機構のブレーキが過剰に反応するのも無理からぬことなのかもしれません。

そこで,「生体維持にはそれほど神経質にならなくても平気ですよ。むしろはずしたほうが快適ですよ。」ということを,ワタシたちのカラダ(とココロ)にやさしく分からせてやる必要があるようです。

何でも花粉症は,花粉などの異物を排斥する生体の防御反応で本来は必要なものだそうですが,それが過剰に反応するものだから,却って生活がつらくなっています。このような場合,防御反応の感度を落とす必要があるようです。

また別の例ですが,かつてオリンピック選手などが事前に期待されていても,結果を残せないことがよくありました。根性主義で行った頃ですが,近年は案外すんなり成績を残せる例が増えてきたような気がします。案外スポーツでは「インナーゲーム論」のような,メンタル面の研究の成果が出て来たのではないでしょうか?

それから今の若い人たちには,もともとそういう制約が少ないような気もします。「子供は上がらない」状態を保ち続けているような気もします。うらやましい限りです(つづく)。
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アヨアン・イゴカー

>「子供は上がらない」
「上がらない」=「人前だという意識がない」≒「人と人と思っていない」
必ずしもこのようなイコールが当てはまるわけでもありませんが、化粧猿などや車内で平然と飲食している人々を見ていると、彼らの意識が他者をまるでテレビで見ている異空間の存在として捉えているようにも思われます。
人前で化粧するなど、恥ずかしいはずですが。
by アヨアン・イゴカー (2012-10-21 09:12) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,nice&コメントありがとうございます。
はい,この件引き続き考察したいと思いますが,あがる人間はその様に躾けられたのだと思います。あがりはこの躾けが裏目に出た点だと思います。上がらない秘訣に「人の顔をカボチャだと思え」というのがありますが,自然にそう思える(あるいは生まれつきの)人は苦労ないのでしょうが。
by Enrique (2012-10-21 13:22) 

夢笛myu

花粉症の増加は、寄生虫が無くなったことと深い関係がある、という寄生虫学者の本を読みました。私も小学生の頃は寄生虫がいて薬を学校で呑まされました。田んぼにはまだ肥溜めがある時代でした。
それが今では、毎年々々花粉の季節になると医者に通わなければならない体たらくです。
by 夢笛myu (2012-10-22 18:32) 

Enrique

夢笛myuさん,コメントありがとうございます。
私は花粉症ではないのですが,いつ発症するか分からないような状況です。生体の防衛反応が過剰になるという意味で,多少強引ですが,上がり症も似た点があるのかなと思って指摘しました。全くの素人判断ですが他にも似たようなことがあると思います。寄生虫の件は私も聞きました。関係する仕組みは良く分かりませんが,もしあがり症にも花粉症の寄生虫に相当するようなものがあれば面白いのかなと思います。
by Enrique (2012-10-22 19:55) 

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