ミーントーンを再調整 [音律]
前回ミーントーンの仮フレットによる楽器を用意し,早速弾いてみました。
チューニングに苦労していたのですが,ミーントーン先達のkotenさんから音程の指摘を受けていました。
楽器をチェックしたところ,フレッティングの誤差が見つかりました。早く弾きたいとあせっていたのですね。いわば施工ミスです。最大の問題は,何を血迷ったか5フレット目を平均律フレットにかさ上げしていたことでした。
ミーントーンでは5度が狭まりますので,7フレットが低くなります。5度の転回である4度は広がるわけで,5フレットは高くなるわけですね。計算値よりも2mmほどずれています。この写真の3,4フレットも1mm弱ずれていました。
5フレットまできちんと付けば,チューニングが圧倒的に楽になります。5フレット押えてのユニゾンが使えるわけですから。
フレッティング再調整後のチューニングは,かなりきちんと合います。平均律フレッティングのチューニングよりも楽なくらいです。
再調整してソルの練習曲を弾き直しました。先の記事のところに追加しましたので,比較してみてください。
チューニングが楽になったのでしょうか??
すみません。細かい事情がわからないので教えてください。
by Cecilia (2011-02-20 19:08)
Ceciliaさん,ご質問ありがとうございます。
そうですね。
仮のフレットをローポジションにつけてやっています。ギターは4度調弦でから,5フレットを押えて上の弦と合わせますよね。でも5フレットが無い,もしくはくるっていると,弦と弦の音程間隔で合わせないとけないので,最初はチューナーで行くのが良いというのが,kotenさんの指摘でした。また,チューニングにはハーモニックスを使う方法もありますが,これは純正5度音程が前提(平均律の5度の誤差は割と少ないので,平均律でもハーモニクスで大体OK)ですので,長3度純正で5度が狭いミーントーンでは使えません。
それにフレッティング自体くるっていると,きちんと全部の音は合い様がありませんでした。
フレッティングを5フレットまで正しく配置したので,簡単にチューニング出来るようになりました(5フレットを押えてユニゾンで合わすだけですから)。
by Enrique (2011-02-20 20:44)