曲に対する愛 [メンタル]
恐ろしく恥ずかしいタイトルである。
「練習は本番のように,本番は練習のように」という言葉は,もちろん当ブロガーのオリジナルではないのだが,はたと感じるところがあり,テーマとして書いたところ,共感をいただいた。もちろん,この言葉は金言だと思うが,その「練習を本番のように」,また「本番を練習のように」する具体的方策は各自考えなくてはならない。
その一つのヒントとしての,「本番はまだ先」というイメージ,あるいは「本番で完全燃焼している」というイメージがある。
一見相反するようだが,本番に先立ち,
「一生この曲を演奏して行こう。現時点で大いに楽しもう。」
と思うことにする。
これは,曲に対する愛ではないかと思う。また,曲を愛し,人によりよく伝えるため修練し演奏するという崇高な行為に対する愛でもある。昔哲学で,「愛」には4種類あると教わった。最高のアガペーは凡夫には無理にしても,フィリアー(友の愛)やスロルゲー(家族の愛)くらいには到達させたい。多分に曲を好きになるのはエロースだと思うのである。愛を高めれば,練習も変わってくる。
William-Adolphe Bouguereau (1825-1905) - A Young Girl Defending Herself Against Eros (1880)
タグ:四種類の愛
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