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ウエイティング・リスト [雑感]

製作家に楽器の製作依頼をしても,必ずしもすぐ作ってもらえるわけではない。内金を入れた上で待つことになる。 もちろん,製作そのものには日数が掛かるが,人気の高い製作家の場合,製作ペースよりも注文の方が多いので,そのいわゆる待ち行列である。月産1本の製作家に100本の注文が入れば,製作に100ヶ月かかるから,8年あまりのウエイティング・リストとなる(はず)。割り込ませてもらうことも出来るようだが,そこは,人間関係。また,その年数の長さは人気のバロメータの側面もある。 オンラインショップのGSI(Guitar Salon International)などを覗いてみると,Daniel Friederichが20年とか,Dominique Fieldが17年,Jeffrey Elliotの15年のウエイティング・リストが閉鎖されたとかと,載っている。いったい何年まであるのだろう。Field氏は50過ぎだから,17年はまだ現実的だが,高齢の製作家の長いウエイティング・リストはほぼ入手できないということを意味する。 製作量と注文量との兼ね合いだから,同じ注文量でも製作量が少なければ年数は跳ね上がる。村治佳織さんのSergio Abreuも相当長いか,年数表示不能のはずだ。Abreu氏は製作専門でなく演奏家でもある。 政治家の世襲は批判が強いが,製作家の場合はOK。むしろ,ユーザーも望んでのことだろう。世襲の理由はもちろん技術の伝承にあるが,先祖代々長年の材料のストックもモノを言う。
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