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ギターと他の趣味と(3) [雑感]

アメリカから帰ってきて,そんなのあり?というくらい仕事が回ってきた。「アメリカで遊んでいたから」,と言うことなのだろう。しかし,行く前は人一倍ひどい目に遭った自負はあるし,向こうの大学付属の研究機関では日夜研究に励んでいた。休みと言っても,隣の州に寿司を食べに行ったくらいで,国境を越えてどこかに行った事も無いし,子供の勉強が心配だから,夏休みもおちおち出歩けなかった。夏休みは普段現地校に行っている子供の補習期間だったのだ。

いきおいストレスが溜まる。体を動かすのが良いのだが,テニスと卓球以外スポーツが嫌いである。渓流釣りも良いがシーズンがあるし手軽には行けない。テニスや卓球はやってよいが,周りにやる人はいない(時間も無い)し,そこで,始めたのが,自宅の井戸掘りである。ウェブ・ページを検索すると,趣味で何本も掘っている方がいる。何も,必ずしも専門業者が機械を使ってやるものでもないことがわかる。この方の方法ならば,アマでも容易に掘れそうな気がしてきて,早速チャレンジした。

方法は,上総掘りと呼ばれるもので,機械の無い時代から人力で行われてきた方法である。この方法で掘る細い井戸は打ち抜き井戸とも言われ,井戸壁となる細いパイプを打ち込んでいくので,最小限のエネルギーで掘り進む事が出来る。水脈に当たったところで止め,密閉し,井戸水を吸い出すのである。休日はすべてこれにあてた。しかし,すぐに行き詰った。自宅地下は過去の一時期河川だったらしく,地下1メートルには漬物石のようなのがごろごろしている。完全にストップしてしまった。この方法では,石に当たった場合は小さいものならば取り出し,大きいものならば,あきらめて位置をずらすのだが,自宅の場合,一面どこを掘っても,大きな石にぶつかるのは目に見えていた。

井戸穴1.jpg井戸穴2.jpg
今春改修した際の井戸の穴 

直掘りで,掘り抜き井戸にすることにした。矢板をはめ込みながら掘り進む,これも昔ながらの方法。
結果的には,こちらのご家族と一緒である。違うのは,家族の協力が得られるか孤立無援かのちがいである。その代わり,拙宅の場合,天が憐れんだのか,わずか1.5mほどで水が出たので,助かった。それでも,土日のすべてと早く帰れた平日は深夜まで作業をして,1ヶ月ほどで2mを掘り上げた。本体の見かけはレトロだが,当時出たばかりの最新インバータ式ポンプを導入し,蛇口から出るようにした。水の利用は水撒きなどの雑用水のみだが,掘り抜きなので,ビールやスイカも冷やせる。

井戸ふた.JPG井戸ポンプ.JPG井戸開き.JPG
井桁は今春新調したがフタが苔むしている 井戸壁が崩れないようコンクリを打った   7年前最新のインバータポンプ

穴掘りはギターとは全く関係ないようだが,ある。
この件を師に伝えたところ,穴掘りはギター演奏にも大変良いとのことだった。師も修行時代,その師の家の木の移植などで穴掘りを良くやったという。血行が良くなり,指が良く動くようになるという。しかも,私の場合モグラのDNAでもあるのか,穴掘りをしていると,結構ハイな気分になってくる。ランナーズ・ハイと同じだが,ディガーズ・ハイとでも言うのかどうかは知らないが,心身のリフレッシュになること請け合いである。もっとも,どなたにでも勧められるものではないが。

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