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思い違い [その他]

先日の記事「仕込みと熟成」の最後のくだりに,余計なことを書いたが,ここに思い違いがあった。
アマチュア"amateur"は,ラテン語由来の愛好家の意味で,「熟達した」の意味の"mature"とは何の関係も無いと,「あきら」さんからご指摘を受けた。反省至極である。知らず知らず平気で間違いをおかしていることがある。特に,ブログは記事提出が一瞬で済み,査読もない。その意味で,読者からのコメントは大変有用である。

ネット検索してみると,あえてamatureと綴っているものも沢山あるが,何か別の意味があるのか,あぶないページばかりでびっくりした。この記事を書かず,このコメントをもらわなければ,ずっと間違い続けていたかもしれない。通常のプロ・アマの意味ではこれは完全な間違いであり,amatureは使われてはいるものの,かなり特殊な意味のようである。

正しい意味を把握している立場からすると,誤用は黙っていられない。
私の専門に近い立場から許せない誤用として,回路基板の「基板」を,なぜか「基盤」とする風潮がある。印刷屋さんなどに基板と書いて出しても,親切にも基盤と直してくれるので,基「板」と書いて下さいと念を押さないとなかなか板にならない。サーキット・ボードであり,単なる板なのに,なぜわざわざ抽象名詞の基盤としなければならないのかがわからないが,誤用に合理的な意味などないのだろう。

麻生総理ではないが,自分自身も漢字の読み等々,間違ったままでいることがある。弔電をなぜか「きゅうでん」と言ってしまったり,厨房のことを「ずぼう」,その他枚挙にいとまがないが,漢語が多いようである。意識下のものは良いのだが,無意識のが困る。結婚前後,初めて妻に「禁じられた遊び」を聞かせたとき,ホ長調部分の終盤,「あれ,そこ和音が間違っている」と指摘された。通常の音楽感覚からは,明らかにおかしな和声進行だったのだが,それで初心時代から弾いていたので間違いに気づかなかったのだ。メロディは間違いにくいが伴奏の和音は漢語と一諸で,間違って読んで固定してしまう。人前でも弾いたことがあったので,冷や汗の瞬間だった。独学者にはありがちなことではある。

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