SSブログ

年齢により聞こえる音(つづき・その3) [電気音響]

このシリーズ(にするつもりはなかったのだが)は継ぎ足しで書き足して,ちょっと続いてしまっている。

前回,物理的な音響でなく,音楽として予測したり,補って聞いている面もあるということを書いた。年齢による音の聞こえ方から,外れてきてしまったが,年齢だけでなく,どうも,音の聞こえ方は人種によっても違うような気がする(色の見え方も明らかに違う)。

かつての滞米中,安アパート住まい(それでも,プール・テニスコートつきで日本の「マンション」よりも広い100平方メートル)だったので,当然高級なオーディオ等は導入できなかった(ピアノはレンタルしていた)が,ちょっとしたラジカセ,テレビ,カーステが音源であった。そのどれかは日本ブランドのものもあったが,どれも,やたらキンキンして聞こえた。どうも,文化的にも音に対する感覚が異なる気がする。

西洋の鐘の音と除夜の梵鐘の音の違いとでも言おうか。何か,欧米製楽器と国産楽器の音色の違いにも通じるものを感じる。しゃべる言葉の音響の周波数成分にもよるのかもしれない。音が最終的に行き着くのは脳であるが,右脳・左脳どちらで聞くかによっても音の感じ方はまるで違うようである。虫の音の聞き方などがよく引き合いに出される。それにきっと男女差もある。ここで詳しくは考察できないが,しゃべっている音(声)が1オクターブ違うのだから,感じ方に違いが無いわけがないだろう。

年齢人種性別等によって,音の感じ方は微妙に(あるいは大幅に)ちがっていることが想像される。演奏の好き嫌いにも,実際の物理的音響のファクター以上に文化的なファクターが大きいのではないだろうか。
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0