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年齢により聞こえる音(つづき) [電気音響]

昨日は本ブログのサーバーのシステム障害で,記事のアップロードが出来なかった。「年齢により聞こえる音」の続きを書こうと思っていたのだが,下書きに入れられず,たまたま使っていたPCのワープロに保存しておいたのだが,夜になってシステムが回復していたが,すでに手元にデータはなく,アップできなかった。システムの安定稼動は「神頼み」的なものがあるらしく,安定稼動したからといって威張れるものではないし(ただ運が良いだけ),うまくいかないからといって,SEさんを袋だたきにしたところでどうしようもない。必死に原因究明して対策をしてもほめられるどころか当たり前では割りにあわない仕事である。むしろ,これを機会に,人員・機器の増強など根本的再発防止策をとってもらいたい。原因は,「誰かのページに貼り付けられたブログ・パーツにアクセスが想定以上に集中した」ということらしい。アクセスの多寡に関する対応はネットの各階層でコントロールが行われているはずだが,通信障害は以前触れた渋滞と同じように急激にやってくる。


2246164328_52fa5301e8_b.jpg さて,一昨日の記事では,加齢により,特別な音が聞こえるというわけではなく,むしろ,聞こえない音が出てくるということであった。ただ,この程度の変化では,ピアノやギターの最高音の3倍音や10倍音といったレベルでの差であり,高次倍音のわずかに音色が違って聞こえるかどうかの違いであろう。しかし,高音側での感度が異なる以上,子供たちに,我々の聞こえのローパスフィルタを掛けて聞かせれば,音質差は十分わかることだろう。更に年齢と共に聞こえは変化するはずである。どう対処するか。超高音の聞こえなさは,あきらめた方が良いのか?20kHzを超えて再生できる高級オーディオは宝の持ち腐れなのか?ちなみに,以前触れた現在の高スペックオーディオは,デジタル・スペック上は100kHz程度まで記録可能である。極端な例を挙げよう。かつての神話的オーディオ・マニアの五味康祐さんは,難聴で補聴器を使っていたが,金に糸目をつけず高級オーディオに没頭されていた。しかし,常識的な判断で言えば,音は補聴器の特性で決まってしまうから,超高級なオーディオ機器はムダな気がする。

しかし,原理的に言うと,これは全く意味が無いわけでない。伝送理論では,音源から発せられた信号は,伝わる途中の特性との「たたみこみ」と呼ばれる演算で規定される。これは各途上の特性が重畳されるわけで,いずれの特性の影響をも受ける。どれかが支配的になるということはあるが100%それで決まるということは原理的には無い。たしかに,途中に周波数帯域を制限するようなモノが入れば,オーディオの性能差は分かりにくくはなるが,全くなくなる訳ではない。費用対効果さえ言わなければ,全く意味がないわけではないのである。常人の殆ど気にしない小さな違いにこだわるのが,マニアのマニアたるゆえんである。
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