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マヌエル・ベラスケス(10) [楽器音響]

マヌエル・ベラスケス(9)よりつづく

あなたは、楽器の中に下塗りか塗装をしますか?

それは不要です。 多くの人々は,それが良く鳴らすと信じています。サントスはそれをしました。フレタはそれをしました。私もそれをして,実験しましたが,何も起こりませんでした。ハウザーもそれをしました。

あなたの塗装について少し教えていただけますか?

ええ,プエルトリコで私は,その気候のために,ラッカーと目止めを使用しなければなりませんでした。そこでは油性ワニスはうまくいきません。こちらでは,私は油性ワニスを使用します。実は,ベーレン・アンド・カンパニーを見ないといけません(同社はシンポジウムに展示中),私は彼らから買っていますので。私は,Four-hour Rubbing Varnish(訳注:商標名)を使用します。 それは非常に良いバイオリンメーカーにすすめられました。特にバイオリンのための非常に良い材料です。何回塗り? 何回でもお望みでしたら,特にブラジリアンでは木の有孔性にもよりますが,4回でも5回でも6回でもできます。ブラジリアンの穴は,私がいつも言うように,それらは,ひびであり,スペイン語でcanales,チャネル(水路)を開設します。あなたがたは,それを満たすために,多くの多くの塗膜をのせなければなりません。

目止め材はお使いにならないんですか?

目止め材? 私はそれを使うつもりはありません。私は年を取り過ぎています。私は旧派が好きなのです。

旧派では,ただワニスを加え続けるのですか?

穴が同じワニスですべて満たされるまでです。ペーストのフィラーを使用すれば,ワニスが木の穴にしみこむのは問題になりません。ラッカーの8層の塗膜を置くことができて,1年後にはそれらを見ることができます。プラスチックのニスを使用しないならですが。日本の人たちが現在使っている,お名前は言いませんが,スペインのマドリードの紳士…[聴衆笑い]はプラスチックを使用しています。

それから,それを取り去るために,何てことか,汗をかかなければなりません!1970年,1人の紳士が,ニスを取り去るため,あるギターをスペインから私のところに持って来ました。ギター作りで非常に認識された,スペインからの男性です。私は,プラスチックを取り除くための特別なごついペーストのリムーバを置きました。説明書では,15分後にそれが出て来ると言います。私は15分間待って,少しこすり落とし始めます。それは困難でした! [爆笑]。その頃,私には,見習いがいました。現在,プエルトリコでギターを作っていますが,「カラスキーロ,これで何かできるかどうかご覧なさい」と,私は彼に言いました。彼は1個のスクレイパーを取って、かみそりの刃のように鋭くしました。それは,まるで彼が1片の鉄をこすり落としているようでした。最終的に私はスクレイパーを取り,いくつかの歯を作りました。それは私がそのニスを取りのぞいた唯一の方法でした。

あなたは、なぜ彼がこの塗装を使用すると思いますか?

彼らは,より固いニスは楽器に耐久性を加えると思うのでしょう。

小さな秘密をお教えしてもよいですか? ヒートガンを使ってニスを暖かくすれば,その下にへらを入れて,一枚のシートとして剥き取ることができます。

私に教えなくてもいいですよ! お分かりのように,どんなに年を取っても,毎日何か新しいことは学ぶものです!それ以来,私は2度とギターを修理してはいないのです。それに,これは,スペインの大変名高い男性なんです。彼は数年前に亡くなりましたが,彼の息子が今もギターを作っています。(つづく)


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