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ツボにはまる [雑感]

「笑いのツボにはまる」といった表現に使う事が多いようですが,「ツボにはまる」はもっと一般表現だと思います。

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The Times of Indiaの記事より

ネットをチラチラ見ると,「要所・勘所を突いている」という意味だと。それは良いとして,東洋医学的な体のツボ(経穴)の事だとの解釈も見られますが,そうだとすると,「はまる」という述語がピンときません。

相手の「思うツボ」とも言います。体のツボというよりも,もっと広い意味での穴にハマって身動きとれない状態のことを言うように思います。

「ツボにはまった演奏」という表現もアリです。
そうすると,「『身動きとれない状態の演奏』なんてダメじゃん。」と突っ込まれそうですが,そうは思いません。

演奏者の描く理想のイメージのツボにぴたりとはまり込んだ演奏というのはやはり理想的でしょう。良い状態に身動きとれないないほうがむしろ悪くブレません。


当方独自の見解ですが,「シンクロナイゼーション」というのは,まさしくツボにはまる現象ではないかと思います。「同期現象」とも言いますが,いったんはまると外す方が難しくなります。「ツボはまり現象」とでも言いますか。

以前も書いていますが,同期現象と似た現象に共振現象がありますが,かなり違います。共振現象はたまたま合うこともありますが常に注意して合わせないといけません。気を抜くとずれてしまいます。一方同期現象ははまり込んだら外すほうが難しい点が大きな違いです。

色んな条件がうまく行くと,ツボにはまった演奏になります。むろん当方はそういう経験は少ないですが,上手い人の演奏というのはまさに「ツボにはまった」という表現がぴったりな気がします。凡人がツボにはめようと努力してもなかなかはまるものではありません。さまざまな条件がぴったりそろい,むろん条件をそろえるための十分な努力をして「ツボはまり現象」は発生するものと思います。
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コメント 2

風神

正確に意味を知らずに、何気無く使っていました。
まあ、笑いにしか使っていない気がしますが^^;
意味を知ると、演奏に関してはぴったりな表現になりますね。
by 風神 (2023-07-21 17:20) 

Enrique

風神さん,
当方も正確な来歴を知るわけではありませんが,何となく笑いだけではなくて,ピタッとハマって上手くいく事例を表す気がしました。
by Enrique (2023-07-23 06:12) 

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