キベリタテハ [雑感]
タテハチョウが好きです。
いい年までチョウ少年でした(まだ続いているのかもしれませんが)。
キベリタテハは,山地のチョウです。
子供の頃は憧れのチョウでした。
生地は,都会ではありませんがほぼ平地だったので,山のチョウがたまに来ることはあるものの,図鑑の上での存在で,全く見たことはありませんでした。
アカタテハやルリタテハはよくいました。一番ポピュラーなのはキタテハでしょうか。秋たけなわで他のチョウが居なくなっても,キタテハやメアカタテハはあちこちにいました。
キタテハによく似たシータテハはめったにいません。エルタテハとなると,キベリ以上に貴重かもしれません。ヒオドシチョウも見かけると嬉しいですが,特に希少種でもありません。
私の子供の頃の分類では,今あげた様な翅のギザギザしたタテハも,ゴマダラチョウにオオムラサキ,スミナガシにヒョウモン類などの翅が丸っぽいものも,一緒くたにタテハチョウ科でしたが,現在では,ギザギザしたタテハチョウはタテハチョウ科の下位のタテハチョウ亜科の,更にタテハチョウ属に分類されるようです。いわば最もタテハチョウらしいタテハチョウ?のようです。
むろん,様々な特徴を総合した上でDNAの分析なども含むのかも知れませんが,感覚的に分類しても割と容易にそうなりそうに思います。昔の分類が大雑把過ぎたのでしょう。
あとここに入る派手なやつにクジャクチョウがいます。これも子供の頃は憧れのチョウでしたが,稀に翅の傷んだものは見かけました。この属の特徴は見た目の共通性もさることながら,成虫のままで越冬するという寿命の長いチョウです。そのため春先にヒオドシなどと共に桜の花にくることもあります。特に日本など東アジアの亜種名には"geisha"という名前がついているのは有名です。そう言われると如何にもそんな感じはします。クジャクチョウは憧れでしたが亜種は違ってもほぼ同じ種がヨーロッパには広く分布しているようです。そして,この憧れだったキベリタテハもそうです。シラカンバなどのカバノキ科の木が食草なので,本州では山地のチョウですが,北海道では平地にもいるようですし,やはりヨーロッパで普通にいるチョウのようです。図鑑で見た第一印象は,洋風なエキゾチシズムを感じたものですが,その感覚はまんざらでもなかった様です。
キベリにしろクジャクにしろ,憧れの存在だった頃は,恋焦がれたものですが,たくさん居るところが分かると,とたんに興味を失ってしまうという,愛好家の悪い癖です。
キベリは,いわゆる「高山蝶」ではありません。これの定義も曖昧ですが,この属の中で高山蝶に入れられたのは,コヒオドシと記憶しています。これも恋焦がれたものですが,乗鞍岳山頂付近にはワンサカと居てすっかり恋も冷めてしまいました。
いい年までチョウ少年でした(まだ続いているのかもしれませんが)。
キベリタテハは,山地のチョウです。
子供の頃は憧れのチョウでした。
生地は,都会ではありませんがほぼ平地だったので,山のチョウがたまに来ることはあるものの,図鑑の上での存在で,全く見たことはありませんでした。
アカタテハやルリタテハはよくいました。一番ポピュラーなのはキタテハでしょうか。秋たけなわで他のチョウが居なくなっても,キタテハやメアカタテハはあちこちにいました。
キタテハによく似たシータテハはめったにいません。エルタテハとなると,キベリ以上に貴重かもしれません。ヒオドシチョウも見かけると嬉しいですが,特に希少種でもありません。
私の子供の頃の分類では,今あげた様な翅のギザギザしたタテハも,ゴマダラチョウにオオムラサキ,スミナガシにヒョウモン類などの翅が丸っぽいものも,一緒くたにタテハチョウ科でしたが,現在では,ギザギザしたタテハチョウはタテハチョウ科の下位のタテハチョウ亜科の,更にタテハチョウ属に分類されるようです。いわば最もタテハチョウらしいタテハチョウ?のようです。
むろん,様々な特徴を総合した上でDNAの分析なども含むのかも知れませんが,感覚的に分類しても割と容易にそうなりそうに思います。昔の分類が大雑把過ぎたのでしょう。
あとここに入る派手なやつにクジャクチョウがいます。これも子供の頃は憧れのチョウでしたが,稀に翅の傷んだものは見かけました。この属の特徴は見た目の共通性もさることながら,成虫のままで越冬するという寿命の長いチョウです。そのため春先にヒオドシなどと共に桜の花にくることもあります。特に日本など東アジアの亜種名には"geisha"という名前がついているのは有名です。そう言われると如何にもそんな感じはします。クジャクチョウは憧れでしたが亜種は違ってもほぼ同じ種がヨーロッパには広く分布しているようです。そして,この憧れだったキベリタテハもそうです。シラカンバなどのカバノキ科の木が食草なので,本州では山地のチョウですが,北海道では平地にもいるようですし,やはりヨーロッパで普通にいるチョウのようです。図鑑で見た第一印象は,洋風なエキゾチシズムを感じたものですが,その感覚はまんざらでもなかった様です。
キベリにしろクジャクにしろ,憧れの存在だった頃は,恋焦がれたものですが,たくさん居るところが分かると,とたんに興味を失ってしまうという,愛好家の悪い癖です。
キベリは,いわゆる「高山蝶」ではありません。これの定義も曖昧ですが,この属の中で高山蝶に入れられたのは,コヒオドシと記憶しています。これも恋焦がれたものですが,乗鞍岳山頂付近にはワンサカと居てすっかり恋も冷めてしまいました。
我が家は、昆虫の種類が多いといわれる藻岩山麓にあっていろいろな蝶や昆虫が飛んできます。
先日、Enriqueさんの画像に良く似た蝶が止まっていました。
綺麗な蛾だなといった印象で、写真に撮る意欲まではわかなかったのですが、ひょっとすると貴重種だったかも^^
by ロートレー (2022-09-07 07:46)
ロートレーさん,
それはおそらくこれだと思います。ひょっとしたらエルタテハかもしれません。翅の表の模様は全く違いますが,タテハチョウ(立羽蝶)ですから?翅を立てて止まると,裏では区別しにくいと思います。
何分,ブラキストンライン(津軽海峡線)で生物種が大きく異なります。それぞれ特有のものもいますし,本州では高山にしかいないものが平地で普通にいたりします。
本州では山奥でも釣れない40cm以上あるイワナが道南の平地の川で簡単に釣れて驚いたことがあります。
by Enrique (2022-09-07 09:32)
見た事が無いです。存在も知りませんでした。
渋い色合いながら、バランス良くコーディネートされた感じで、美しいですね。
by 風神 (2022-09-07 17:44)
風神さん,
北海道や欧州には平地でもいますが,本州では白樺の生える高原地帯に行かないといません。逆に言えば,そう言う場所に行けばいくらでもいますね。
シックな色合いで洒落ていると思います。何となく洋風に感じていましたが,当たらずとも遠からずだったと思います。
by Enrique (2022-09-08 06:38)
余程お好きなんだな〜、と羨ましい位に伝わって来ました。
by よしあき・ギャラリー (2022-09-09 06:13)
よしあき・ギャラリーさん,
感じ取っていただきありがとうございます。余りにツッコミ過ぎると,何のブログだか分からなくなりますので,控えております。
by Enrique (2022-09-09 10:03)