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サリエリの「スペインのフォリアによる26の変奏曲」 [曲目]

FM放送から聞こえてきました。

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FM放送で掛かっていたものとはオケと指揮者は異なります。
アントニオ・サリエリと言えば,
映画に疎い当方でも知っている作品「アマデウス*」でモーツァルトを謀殺した張本人として描かれている人物です。

当時はモーツァルト以上の権威と名声を持っていたとラジオで紹介されていました。
たしか映画の中でも権威者だったわけですが,モーツァルトには彼の作品を「ここはこうした方が良いよ」なんてコケにされていました。

どうしても,その印象(先入観)で聴いてしまいます。
「スペインのフォリア」をテーマにした変奏曲は多くの作曲家に取り上げられていますので,作曲家の力量・センスを測る指標にもなりそうです。
先入観が抜けきらない事もあるのか,少々退屈な割に大袈裟なところがちょっと…な印象です。テーマが有名だからまだ聴けるのかもしれません。

何分当時は大変な権威者であり,ベートーヴェンやシューベルト,リストなども指導したようです。作曲家に限らずでしょうが,専門能力と教育者としての能力は別です。出来すぎる人は他人には良く教えられないものです。別の側面で言えば,地位と名声があったからこそ,有能な弟子が集まったとも言えるでしょう。歴史に「もしも」はありません。


*元は英国の劇作家ピーター・シェーファーによる戯曲でその映画版だそうです。
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