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練習曲線? [演奏技術]

こんな事を考えてみました。

発表会の前など,しゃかりきに練習しても余り上達しないような気がします。

逆に,この連休中に大工作業をして1日・2日ぜんぜん練習しませんでしたが,演奏は思ったほどには落ちない気がします。

ムキになって練習していても,達成度・習熟度が飽和してくる感じがします。
その原因は,疲れ,力み,創造性の欠如(飽き)などだろうと思います。

それらを一旦リセットする必要があります。また,練習成果の定着時間も必要なようです。
休憩をとれば習熟度は一旦は下がるでしょうが,ゼロにはならないはずです。その辺の低下の仕方は,以前お話しした「忘却曲線」が参考になりそうです。なおここでは,単なる思いつきの話なので,全くの定性的な話とします。むろん,達成度とか定量的に測定できるものではありませんので,その程度の話にならざるを得ません。

一旦リセットしてリフレッシュするには休憩が重要です。
以前にも書いたと思いますが,大昔計測器の測定プログラムをやっていた頃,夜遅くまで頑張っても上手く行かず,翌日電源を入れなおしたら正常に動いたという経験がありました。何の事はありません。電源の入れなおしで,リセットされてエラー要因が取り除かれただけなのでした。行き詰まった状態で頑張っても,時間のムダになるという事です。

コピー演奏ではなく,練習を自律的に捕らえる事で創造性が生まれ,演奏に関する新しいアイデアも出て来ます。それによりレベルアップが図れるのだと思います。

言葉で言っていても分かりにくいので,イメージで示します。
IMG_0160.jpg
長時間続ける練習法(青)と休憩を取りながらの練習法(赤)の比較(概念図)。
長時間練習では達成度が飽和もしくは低下。休憩をはさんで段階的にレベルアップ。

練習時間と休憩時間の組み合わせはどのくらいが良いかは,練習内容にもよります。短い例でいえば,ひとフレーズ弾くごとや,極論すれば難所の移動部分のみなど,むやみに繰り返して悪い力みが入らないように1回ごとに小休止をはさみながら繰り返す事が肝要です。ともすれば,「このヤロー!このヤロー!」と頑張って余分な力が入ってしまうというのが当方の反省です。むろん譜読みが終われば通し練習も必要ですが,少なくとも疲れや力みを感じた時点で即休憩です。

リラックスした状態で,練習の成果が定着するのが休憩の効用だと思います。
長時間漫然と練習しても,余り上達せず嫌になってくるのがオチです。目標を定め明確な目的を持った練習を,適切な休憩を取りながらなるべく多く繰り返すのが上達の原動力だろうと思います。
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