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猫と犬と無用の用 [雑感]

お付き合いいただいているブログで猫愛好の方が何人かいらっしゃいます。当方も犬より猫が好きなので,大変心地よいのですが。。。

しかしふと考えてみますと,犬ほど役に立つペットもいないのではないかと思うわけです。

盲導犬に警察犬,狩猟犬。どれもそれらの訓練された犬がいないと成り立たないくらいの重責です。人間でも代わりができない位の特殊能力を提供してくれます。一般家庭に飼われている犬だって,あやしい人が来たらワンワン鳴いたりして(たぶん)役立っています。

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それに引き換え。。。というと,猫派に旗色はありません。

なにしろ,「猫の手も借りたい」忙しさなんていうのが大変な忙しさを言っているわけで,猫は昔から役に立たないものの代名詞に使われているようです。

いやいや,猫も実用価値がある,という人はかなり年配の方です。
昔は鼠が多かったので,鼠をとってもらうというのは大変重要な猫の仕事でした。
泥棒に金品奪われたならば,戻る可能性もありますが,鼠に貴重品をかじられでもしたら,取り返しがつきません。「にゃー」と鳴くだけでも鼠が逃げると言われていましたし,当方が子供の頃の猫は,実際に鼠をとって食べていました。危険な鼠の害を防いでくれる守護神でした。わずか半世紀ほど前の事です。

一般家庭において,猫と犬の有用度の比較をしてもどちらがどうとも言えなかったのではないでしょうか。猫は鼠をとるという大事な仕事をしてくれる上に可愛い。犬は外で防犯してくれる上に人懐っこい。今鼠は家の中にいなくなりました。猫は鼠をとる必要がなくなりました。犬の役割も変化しています。防犯上猛犬を飼わないといけない様なお宅ではセコムをしているでしょうから,防犯上の理由で犬を飼う人も少ないのではないでしょうか。

現代では,ペットに求めるのは実用上の理由からではなく,かつてなら付加価値の方です。癒しを求めたり,自由に振る舞いたい自分を代理してくれたり,決して裏切らない忠実さだったり。

かつては,いずれも大変貴重な仕事をしてくれる有用動物であったことは論を待ちませんが,現在ではむしろ,無用の用  役に立たなさそうなものが実は役立っている  を体現してくれているのでしょう。
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U3

あれ?、今書いたの全部消えちゃった。力作だったのにぃ〜〜(*^_^*)
もしかして禁止WORD入ってたのかな。
あとでもう一度お伺いします。
by U3 (2021-11-15 14:28) 

Enrique

U3さん,
画像認証の数字が違ってたりすると,コメントは無視されますね。
ブラウザで戻ると残っているはずですので,コピペできると思います。
禁止Wordとか設定した事は無いですね(そういう機能は知りませんでした)。
by Enrique (2021-11-15 15:25) 

U3

 了解しました。もう一度トライします(@^▽^@)
 犬好きには悪い人はいないとか、猫好きは自由人でプライドが高い人が多いとか言われますが、それこそステレオタイプの語り口だと思う。現実には犬好きだろうが猫好きあろうが性格は千差万別十人十色で、そうした傾向さえ科学的にも統計学的にも見いだせないのではないか。知らんけど('-'*)
 現実には警察犬訓練所の所長が、夜間に犬の訓練と称して民家に忍び込み、盗みを重ねて逮捕されたのを目にしましたし、件のイ〇サキは2匹の猫を飼っていますが、嘘ばかりついて他人を陥れる様な卑劣な奴で、その一方では天性のおべっか使いで、なんだかイソップ物語の『卑怯なコウモリ』みたいな誰にでも良い顔をしようとするコウモリ人間でした。こんな奴にプライドなんかある訳はない!
 ところで私のブログアイコンはワンコの写真ですが、5年前に死んだ愛犬のご尊顔です('-'*)
 悪性リンパ腫が全身に転移し、その抗がん剤治療の最中に副作用による嘔吐が原因で誤嚥性肺炎になり、それを主治医が見抜けず、二週間後に片肺が壊死して最期は敗血症で死にました。
 最期を看取るのは本当につらく悲しかった。それ以来二度とワンコを飼えなくなりました。正直言えば父が亡くなった時より悲しかった、今でもその最期の光景が鮮明に思い出され目が潤んでしまいます。
 愛犬の名は、正式には「雲谷斎武羅運(うんこ臭いブラウン)」愛称は「ブラちゃん」、本当に利発で、明るくて、それでいて飼い主である私に一途で誠実で、私を生涯慕ってくれた純粋でかけがえのない存在でした。
 人間も含めたすべての生き物の中で、その死がこれほど私の心を揺さぶったことはありません。
 だからもう犬でも猫でもその他の生き物でも、もう二度と飼おうとは思わないのです。
 あ、大分脇道に逸れてしまいましたね。
 拙ブログに心強い応援メッセージありがとうございます。
 もう疲れたので、そろそろ最終兵器を出す予定です。
by U3 (2021-11-15 16:43) 

ロートレー

「朝市」はサバトラの雄猫でした。
市場のおばさんの膝に乗っていた子猫があまりに可愛くて、お願いして譲っていただき「朝市」と名付けて可愛がっていました。
夫婦喧嘩して大声上げると、心配してニャー、ニャー鳴いて、仲裁に割り込んできたりと懐いていましたが、数年前、年のため死にました。
その時の喪失感があまりに大きかったのと、これから猫を飼っても孤児にしてしまうと可愛そうと家内が言うので、以来ペットは飼っていません。
by ロートレー (2021-11-15 17:37) 

Enrique

U3さん,犬猫の好みは何かある様な気はしますが,血液型性格論と同様,統計的に有意差が出るようなものでは無いでしょう。それを何か議論の根拠にするようなものでも無く,食べ物の好き嫌いくらいのものでしょう。
妻が犬派なので結局どちらも飼えず飼わずにいます。借り住まいが長く引っ越し出向出張などが多かったというのも理由でしょう。姉の家で飼っていた犬は,家族の旅行中に預け先で死亡したという話も聞きました。失った時の喪失感はそれは大きなものがあるでしょう。人間の子供だけでも世話が大変というのもあって,結局当家ではいずれも飼いませんでした。当方の犬猫物語は子供時代の記憶と身内などの間接的な話です。

by Enrique (2021-11-16 10:54) 

Enrique

ロートレーさんは猫でいらっしゃいますね。
喧嘩の仲裁に入るとは何と平和的な子だったんでしょう!
でもいずれのペットでも家族(以上)になってしまうとそのお互いの別れがつらいので,飼わないという方も多いですね。
当家ではたまに訪問するご近所の猫を愛でるのが関の山です。
by Enrique (2021-11-16 11:00) 

枝動

こんにちは。
nice!とコメントをありがとうございました。
私は動物に嫌いなものが見当たら無いくらい、何でも好きです。
最初は犬派でした。娘が猫派で、猫にも随分と癒やされました。
犬は防犯でセコムより良いと感じたし、うちの猫はネズミを捕って見せに来ました。^^;どちらも甲乙つけ難く、愛おしいものです。
我が家も飼っていた動物には、天地いっぱいの感謝が在ります。
by 枝動 (2021-11-16 14:08) 

Enrique

枝動さん,
今でも立派に仕事をしているペットもいるという事ですね。むろん癒しは彼彼女らの大きな仕事ですが。人間だけの都合で生きてはいけないという教訓にもなっているのでしょうか。命への感謝ですね。
by Enrique (2021-11-16 14:46) 

U3

適切なアドバイス感謝致します。
by U3 (2021-11-16 17:46) 

風神

ご訪問くださりナイスとコメントをありがとうございました。
人は人の都合で物事をみますが、大自然からすればいい迷惑かも知れませんね。犬や猫が人と暮らす覚悟を決めた事からすれば、ペットとして扱う人間の覚悟はまだまだ足りていないと感じます。昔と比べて人の意識も変わってきているのも事実ですが。
by 風神 (2021-11-16 19:22) 

Enrique

U3さん,どういたしまして。
by Enrique (2021-11-18 09:11) 

Enrique

風神さん,
どうしても人間中心で見てしまいますね。
時代で意識が変わったといえ,身勝手さに関しては余り変わっていないようです。

by Enrique (2021-11-18 09:13) 

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