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ペッテション=べリエルのピアノ曲から [日常]

月が改まった10/1朝,身支度やら朝練やらバタバタやっていますと,ラジオから聴いたことのない不思議なピアノ曲が流れてきました。

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妻に「これ誰?」と訊きましたが,彼女も「知らない。アナウンスよく聞いていなかった。」と言います。

調べてみますと,ヴィルヘルム・ペッテション=べリエル(1867-1942)という作曲家の曲でした。
私が聞いたのは,「フレースエーの花々第1集」からか第3集の1曲かいずれかだったようです。小川典子さんのCDだったようなので,後で調べてみます。

以下「クラシックカフェ」の番組内容です。タイトルはラフマニノフのピアノ協奏曲第3番になっていますが,このペーテション・ベリエルとバッハの無伴奏ヴァイオリンパルティータの第2番がセットになっています。バッハの無伴奏ヴァイオリンではパルティータ第3番の一部が古楽のリクエストでもかかったので,流石に曲が被らないようにはしています。

▽ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番 他
貞平麻衣子

楽曲

「フレースエーの花々 第1集」
ペーテション・ベリエル:作曲
(ピアノ)小川典子
(24分30秒)
<キングインターナショナル KKCC-2266>

「ソンマルハーゲンに入居して(フレースエーの花々 第3集から)」
ペーテション・ベリエル:作曲
(ピアノ)小川典子
(4分15秒)
<キングインターナショナル KKCC-2266>

「無伴奏バイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004」
バッハ:作曲
(バイオリン)ダニエル・ロザコヴィチ
(32分00秒)
<ユニバーサル UCCG-1797>

「ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30」
ラフマニノフ:作曲
(ピアノ)デニス・マツーエフ、(管弦楽)マリインスキー劇場管弦楽団、(指揮)ワレリー・ゲルギエフ (40分40秒)
<キングインターナショナル KICC-2441>


NHKの番組表の表記では,作曲者は「ペーテション・ペリエル」となっています。もうすでに表記のブレがみられます。

ペッテション=ベリエル:フレセの花々(全曲)

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  • アーティスト: 小川典子(Pf)
  • 出版社/メーカー: Bis (Swe)
  • 発売日: 2000/01/01
  • メディア: CD

フレーセーの花 ペッテション=ベリエル ピアノ作品集

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  • 出版社/メーカー: 道和書院
  • 発売日: 2018/04/24
  • メディア: 楽譜

スウェーデンの高級カメラHasselbladも昔はたしか「ハッセルブラード」と言っていましたが,今はハッセルブラッドというようです。例えば,リンドバーグ姓の人は各分野でけっこう有名ですが,もともとはスウェーデン人で「リンドベリ」です。リュート奏者のリンドベリの場合は同じ姓なのに「リンドベルイ」とかとも表記されます。

量子論の最初で習う単位に[Ry]リュードベリというのがありますが,やはりスウェーデン人の名前で昔は確か「リュードベルク」と言っていたと思います。

ギター奏者のイョラン・セルシェルもそうですし,YouTubeで有名になったペロロヴ・シンドグレンさん。つづりを見ても発音できません。本ブログの初期でもこの人たちの名前の読み方をわざわざスウェーデン語の堪能な方に訊いたりしていました。

スウェーデン語に限らず非英語圏のパンフレットなどで親切心で日本語版は地名などをカタカナで書いてあるのですが,さっぱり分からないので英語版を使うのが常でした。せめて地名など固有名詞はそのまま書いてあれば随分分かりやすいと思うわけです。翻訳のマズさに翻訳しすぎというのがあるそうです。昔聞いた悪い例としては「エムエスドス」が挙げられていました。そう書かれても何のことやら?エムエス製の匕首なのか,はたまた京都の舞妓さんが言った言葉なのか分かりません。むろんMS-DOSだったわけです。

スウェーデンの人達は名前の難しさで日本では損をしていると思います。
ポップス界で有名なのはABBAですが,イニシャルだから良かったのでしょう。
アグネッタ・フェルツクグ(Agnetha Fältskog),ビョルン・ウルヴァース(Björn Ulvaeus),ベニー・アンダーソン(Benny Andersson),アンニ=フリッド・リングスタッド(Anni-Frid "Frida" Lyngstad)の名前をスラスラ言える人は余程のファンではないかと思われます。

欧米人の名前の読み方は,英語中心にせいぜいドイツ語フランス語の発音位ですから,カタカナ表記では無理がありそうです。それに,欧米圏でも難しい名前は愛称でイニシャルにしてしまう事があります。変な読み方をするよりはマシだと思います。

ただ,日本人の名前もあちらではマトモに読んでもらえません。ローマ字表記が禍しているのだろうと思います。その言語圏での発音のつづりにした方が良いのかもしれませんが,パスポートの表記を勝手に変えるわけにも行かず困ったものです。
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アヨアン・イゴカー

初めて聞く名前の作曲家でした。
早速、Youtubeでピアノ小曲を聴いてみました。
by アヨアン・イゴカー (2021-10-01 22:59) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,
何風とも言えない不思議な曲です。
スウェーデンは北欧の大国ですが,ノルウェーのグリーグとかフィンランドのシベリウスの様なメジャーな作曲家を聞かないわけですが,ペッテション=べリエルは同国内では有名の様です。
by Enrique (2021-10-02 06:19) 

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