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バッハの編曲・原曲 [曲目]

バッハの曲を編曲で弾く事はよくあります。

バッハはギター向けに曲は書いていませんので,編曲となります。
最も近いのがリュート曲ですが,バッハ自身が同一曲を他の楽器のために編曲するという事は良く行われています。例えば,リュート曲で有名な組曲ホ長調は,ヴァイオリンパルティータ3番からの編曲とみられますし,それらのプレリュードに至ってはオルガンとオーケストラのためのコラールのシンフォニアBWV29にも使われています。一体どれが元やら素人には分からない状態になっています。いわば曲の使いまわしは,バロック時代はわりとなされた事のようで,どれがオリジナルとかいうのは余り問題にされなかったようです。

15日の「古楽の楽しみ」で面白い試みが紹介されていました。
シリーズとしては,バッハの世俗カンタータの紹介だったようですが,今朝は原曲の復元版の紹介がなされていました。

いつも聴くとはなしに聴いていて,解説までは聴いていませんでしたが,誰の作品だろう?と思っていましたら,何とバッハの復元版だと言います。余りバッハには聞こえませんでした。

他楽器のために作曲した原曲があって,編曲版のみが残ったと見て原曲を探る試みのようでした。
聞き捨て?ならないのが,バッハの「トッカータとフーガニ短調BWV565」,あのオルガンの重厚な超有名曲が,オルガンのオリジナル曲でないのではないか?という説があるそうです。そしてその説に基づき,バイオリン独奏曲に復元した演奏が紹介されていました。

CDは以下のデータです。
「トッカータとフーガBWV565(ヤープ・シュレーダーによる復元版)」
バッハ:作曲
(バイオリン)アネグレート・ジーデル
(8分55秒)
<Cantate C 58029>


なかなか見事な演奏です。ガツンと来るオルガンよりも,聴きやすく流麗です。確かにこれもありだったのかなと思わされます。

そう言えば,この曲をギターで弾いている人もいました。



つづいて,チェンバロ協奏曲も他の楽器からの編曲版といわれており,ヴァイオリン協奏曲に戻されて?演奏されました。

「バイオリン協奏曲 ト短調 (ヴィルフリート・フィッシャーによる復元版)」
バッハ:作曲
(バイオリン)ライナー・クスマウル、(合奏)ベルリン・バロック・ゾリステン
(9分17秒)
<Koch schwann 3-1491-2>


こちらの原曲(編曲?)はチェンバロ協奏曲第5番でしたが,村治佳織さんのCDではチェンバロ協奏曲第2番が演奏されました。名曲はいろんな楽器で楽しんでも良いのでしょう。バッハ自身がそれをやっていた訳ですので。
Kaori Muraji Plays Bach

Kaori Muraji Plays Bach

  • アーティスト: 村治佳織
  • 出版社/メーカー: UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)
  • 発売日: 2008/10/29
  • メディア: CD

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