最初が肝心 [演奏技術]
体の緊張について触れました。
物事は最初が肝心です。「始め良ければ全て良し。」と言います。
終わりを良くするためには,最初が肝心です。
本番で緊張しないためには,練習の最初の一音から体に緊張を入れない事が大事だろうと思っています。
やはり体の緊張はすべての動作を悪くします。
悪い要素を極力排することが肝要だろうと思います。
最初は緊張していても,練習が進んで慣れてくると,リラックスしてくるものです。もちろん,それは練習の効果として良いですが,すべての改善を実際の曲の練習で何とかしようというのは,効率が悪いと思います。
良い状態に早くする事が肝要です。練習を積んで何とかする部分を極力減らします。
例えば音質に関しては最初の一音から良い音で開始します。決して練習で良い音にしようとはしない事です。音の出損ないなどは最初から極力無くします。あまり良く無い運指の楽譜の場合,良い運指がついたものを使うか,徹底して直すかです。却って運指の無い白い楽譜の方が良いかも知れません。
練習で改善する事項をなるべく絞り込んでしまいます。
初見で緊張なくスムーズな運指でムリのない技術で弾けるのが理想です。
むろんそのためのには読譜力と基礎練習が必要です。
曲だけ弾いていると,どうしてもずるずるになっています。基礎練習を積んだ良い状態を初期状態として,それに持っていくのが肝要かと思います。
むろん基礎練習ばかりやっているのでは,いつ曲弾くの?となります。
当方はあまりやっていませんが,特定のメカニック練習,スケールやアルペジオなどの基礎練習メニューがあるとして,その時々の状態や取り組む曲に応じた効果的な基礎練習を選択的にやれば良いと思います。
コメント 0