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ソル再開〜Op.35-16〜 [演奏]

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前回に引き続きソルのセゴビア編練習曲を続けています。今回は,セゴビア編の第15番です。

ここに至ってOp.35からの採録です。最初の方でやったOp35-22「月光」やら,Op35-17「夢」よりも前の曲です。

セゴビアはこれを第15番と後の方に持ってきたのは,付点音符や休符などの処理が難しい曲だと判断したのかもしません。確かに,休符にしたりしなかったりがミックスしていますので,完全に弾き分けるのは結構難しいです。初めの方は切っていて,終わりの方では繋げます。途中では上声とバスとがあちこち切ったり繋げたり。なかなか譜面通りの演奏は難しいです。

記譜上の不統一の様にも見えますが,切る弾き方と繋げる弾き方がしっかりありますよと,教育的見地から,一つの曲の中で異なる弾き方の見本市の様にしたのではないかと想像します。だとしますと,なるべくきちんと記譜通り弾くのが肝要でしょう。

4分の3拍子,ニ短調,Moderatoです。セゴビアはAllegretto graziosoとしていますが,上の理由から,ゆっくり目に丁寧に行きたいと思います。

Sorの練習曲 Op.35-16 (セゴビア編第15番)冒頭
以下私の録音です。

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コメント 4

REIKO

短調の練習曲、いいですね~♪
休符の処理だけでなく、三度重音の前に装飾音がついているなど、細部まで美しく仕上げようとすると、結構難しい曲のように聴こえました。

中間部の終わり、主題が再現する少し前で印象的な転調をしますが、ここは弾きにくいと感じませんでしたか?
技術的には難しくなくても、変わった転調をしているなど、音感的について行き難い部分は、練習の初期の段階で弾きづらく感じる(つい間違えたりそこで止まったりしがち)ことに最近気づき、面白い現象だなあと思っています。
自分で音程を作らなければならない歌やヴァイオリン等がそうなのは分かるとしても、フレットを押さえるギターや音が用意されている鍵盤楽器は、楽譜に示された音を出す操作をすればいいだけなのに、脳内で音が取れてない(ソルフェージュできてない)と、手や指も上手く動いてくれないということのようです。

by REIKO (2017-01-23 20:29) 

Enrique

REIKOさん,お聴きいただきありがとうございます。おっしゃる通りで,ソルの練習曲の中で技術的難度は中級レベルですが,コンクールの課題曲によく使われる曲と聞きました。あらの出やすい曲のようです。
超ゆっくりさらわないといけない曲は別としても,そこそこ初見的に行ける曲の場合,先読みで予測しながら弾いているので,予測が外れてフェイント的に足をさらわれるということはありますね。ソルはそれほどでもないですが,近現代の曲とかはそうで,暗譜後でもそういう箇所で忘れてしまった事がありました。
by Enrique (2017-01-24 05:57) 

アヨアン・イゴカー

録音きれいに入っていて、直ぐにひきつけられました。旋律に素朴さがあり、『禁じられた遊び』に共通するものを感じました。が、どの部分がそうなのかは判然しません。夜、遅く取る夕食の後には、音楽は頭に入ってこないことが多いのですが、この演奏はとても自然に入ってきて、楽しむことができました。
by アヨアン・イゴカー (2017-01-24 22:47) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,お聴き頂き,ありがとうございます。
ふだん録音時は,暖房を消すか,温度が一定になってエアコンが最弱運転
になるのを見計らってやっているのですが,さすがに平日夜の録音では,これは出来ませんので,ファンをつけたまま,近接で大きな音で入れるようにしました。却ってそれが良かったのかもしれません。
ギターの短調の曲は,何処かしら「禁じられた遊び」的なところが出ます。禁遊の作者は現在は分かっているのですが,かつて作者不詳とされていた時,確かソル作曲説もありました。
by Enrique (2017-01-25 11:08) 

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