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「図説楽器の歴史」 [雑感]

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妻が待ち時間などに読むのだと言って,この書籍を持っていました。

50の名器とアイテムで知る図説楽器の歴史

50の名器とアイテムで知る図説楽器の歴史

  • 作者: フィリップ ウィルキンソン
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2015/02/05
  • メディア: 単行本

パラパラと見ると,ギターが3番目に取り上げられています。

歴史的な登場順に扱われているようです。

1番目がリュートで,1300年頃の出現との事です。2番がオルガンで1400年頃,そして第3番が,ギターで1555年頃,スペインのアンダルシアとあります。

ギターの出現時期が妙に細かい様な気がしますが,続くのは,チェンバロ1580年頃,セルパン1590年頃,となり,以下トロンボーン,ヴァイオリンと続きます。

この書籍によれば,ギターの出現が50の楽器の中で3番目に古く,現在も盛んに用いられているというのは,かなり驚異的な事ではないでしょうか。

ギターより古いのは,リュートとオルガンです。リュートに関してはギターと親せき筋のような楽器ですが,バロック期以降完全に廃れ,現在のものは20世紀に入って復古されたものです。第4番のチェンバロに関しても同じような経緯です。次のセルパンに至っては希少絶滅危惧種のような楽器です。ギターはクラシック音楽のメインストリームからはやや外れるものの,盛衰を繰り返しながらも世界中に広がり,様々なヴァリエーションの楽器がポピュラー楽器としても広く使われるユニークな楽器と言えるでしょう。
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