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ウォーム・アップとクール・ダウン [演奏技術]


スポーツの世界とはあまり縁は無いのですが,最近では従来の根性主義から,かなり科学的アプローチが取り入れられているようです。

その一つがクール・ダウンという動作です。
激しい運動をするには必ず,ウォーム・アップが要りますが,これはけがをしないよう,身体をほぐす運動として重要なことは経験的にも良く分かることですが,クール・ダウンのほうはどんな効果があるのでしょうか?

静脈の血流を補って,疲労物質の蓄積を防ぐことで,疲労の回復効果があるのだそうです。そういえば昔でも「整理運動」とか言っていたような気がします。

楽器の練習でも,技術練習では結構筋肉も動かすことは確かですから,ウォーム・アップ動作と共に,クール・ダウン動作も必要なのかなと思った次第です。


それを毎回の練習時に適用するのは勿論のこと,もう少し長い周期で見て,さらに筋肉の疲労だけでなく,精神的な疲労回復効果にまで拡大解釈すると。。。

本番に向けて一生懸命練習します。
そして,「本番サイコーだったぜ!」という人はノー・プロブレムですが,そうでない私の様な習性を持ったヒトは精神的な疲労が残ってしまうものですが,案外,本番終了後にもクール・ダウン的に弾いておくのも悪くないかもしれません。

今までのワタシの例をフローチャートで示すと,以下の Ⓐ は従来のもので,Ⓑはクール・ダウン的な改善案です。
フローS.png

Ⓐの行動パターンでは,折角仕込んで,本番までのぞんだ曲がレパートリー化しません。「反省点を踏まえつつ,ゆるーく弾いて見る」。これをクール・ダウン動作として実行し,心の疲労回復を図りたいと,このように考え至ったわけです。

もちろん,本番前の「ひたすら練習」というのも単純化した処理内容ではありますが(汗),どうしようもないもので,日が迫ると,曲の仕上がりはおろか暗譜も完全でない状態で,時間切れで本番に突入しています。まずはこちらの改善が先決なのですが,事後処理の方を先に思いついたのでした。


ところで,一時期やっていたラジオ体操ですが,五十肩をやってから中断していたのを再開しないといけないとも思っています。
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コメント 4

Hagi

Aへの分岐、「がっくり」→「その曲を二度と弾かない」の流れが可笑しすぎます。でも実際にその通りですね。特に「ひたすら練習」を通るループを何度も繰り返した場合などAに進みがちですね。(笑)
Bへの改善はいいですね。
私なら[STOP]の前に「癒しのお酒を一杯」を挿入しちゃうかなぁ。
まぁ、「本番」は本番なのでしょうが・・・、
ハッキリ見えていないけど、実は「ギター演奏集大成へのフロー」に
しっかり乗っていて、今はサブルーチンをこなして環境を整えていると
思いましょう。(笑)

by Hagi (2014-05-29 18:31) 

Enrique

Hagiさん,コメントありがとうございます。
冗談半分のフローに付き合っていただき恐縮です。ただ「その曲を二度と弾かない」は毎回の様にやっている行動です。
折角選曲して練習したのに,本番でうまく行かないばっかりに,捨て去るのももったいないのですが。何か可愛さ余って憎さ百倍みたいな。。。
やはりフローの改善が必要ですね。その上で個別の処理はサブで最適化を図りたいものです。
by Enrique (2014-05-29 22:07) 

アヨアン・イゴカー

クールダウンの効用は、飛行機の離陸時と着陸時を考えれば、自然な考え方だと納得できます。自分の場合それがどのように当てはまるかはよく分かりませんが。

ラジオ体操、いいですね。私はこのところ疲れが溜まるようで、サボっています。
by アヨアン・イゴカー (2014-05-31 20:32) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,nice&コメントありがとうございます。
クールダウン動作については,何かにつけ,いつもやっている動作というわけでもないのですが,何につけおさめるのに良いのかな?とふと思いました。ラジオ体操も最後はクールダウン動作になっていて,良く出来ているなと思います。ぼちぼち再始動しています。
by Enrique (2014-05-31 22:16) 

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