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ニッケルハルパ雑感 [雑感]

ニッケルハルパという楽器をご存じでしょうか?
直訳は「鍵盤ハープ」だそうです。漢語風に訳せば「鍵琴」?

しかし,演奏法はじくわけではなく,ヴァイオリンのような弓で弾く擦弦楽器です。音程を決めるのが指頭やフレットではなくて,キーを押すとタンジェントが弦を下から押え上げるようになっているようです。
ヴァイオリンやチェロと同じく弾く弦は4本ですが,下に共鳴弦がしこたま張ってあり,ホールで弾くような音響になります。


その点ヴィオラ・ダ・モーレなどとも祖先は共通するのかも知れませんが,現在はスウェーデンの民族楽器になっています。こちらスウェーデン語のページですが,ほぼ動画と写真です。

すぐにぴんとくるのが,イョラン・セルシェルの11弦ギターです。
このニッケルハルパという楽器,セルシェルの多弦楽器を手がけたアウグスト・ボーリンによってリバイバルされた楽器のようです。セルシェルの11弦ギターに何となくこの楽器の面影が感じられるのももっともなことなわけです。
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夢笛myu

中世からあるハーディガーディは手廻し式ですが、このように弓で弾くと、おどろおどろしい音色ではなくなりますね。ただ鍵盤付擦弦楽器に特有の?見た目のグロテスクさは残っていますね。やはりヒエロニムス・ボスの絵を思い出してしまいます。
http://blogs.yahoo.co.jp/cuffs5011/6759291.html
by 夢笛myu (2012-01-19 11:21) 

Enrique

夢笛myuさん,コメントありがとうございます。
本年もよろしくお願いします。
そうですね,本文にヴィオラダモーレを挙げましたが,むしろ鍵盤ツキという面ではハーディガーディのほうがお仲間なのかも知れません。しかし,バッハなども弾けてしまうところはむしろ普通の楽器に近いのかも知れませんね。当然鍵盤が付いているので,演奏はヴァイオリンよりも容易だそうですが楽器そのものはそうおいそれとは手に入りません。
たしかに何かおどろおどろしい複雑な楽器というイメージはありますね。実際にはお手軽民衆的楽器のようですが。
by Enrique (2012-01-19 19:51) 

アヨアン・イゴカー

面白い楽器ですね。鍵盤が付いているというのは弾きやすいでしょうが、ポルタメントが出来ないでしょうね。
by アヨアン・イゴカー (2012-01-22 22:24) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,nice&コメントありがとうございます。
しろうとレベルでのヴァイオリン系統の難しさは音程を作ることでしょうか。その点鍵盤付きは楽でしょか。ただその分自由に音程はとれなくなり,弦楽器と言うよりも,アコーディオン風な響きになりますね。
by Enrique (2012-01-24 20:18) 

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