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Carcassi Op.60-8 [演奏]

引き続き,カルカッシの練習曲作品60の第8番イ長調です。

この曲は,74年の荘村さんの時の,後期のTVギターテキスト,初級編の終りの方に載っていましたが,独学半年では無理でした。装飾符の様な連続スラーと,高音のスケールを組み合わせた,印象的な曲です。

今回使っている楽譜と,荘村さんの時のテキストではスラーが異なっています。少しとって,普通のスケールにしているきらいはありますが,ここは弾きやすい荘村版?を使いました。


後半転調したところ(1:24あたり。下図参照)から,ボッケリーニのようなスカルラッティのようなところが現れます。ここは,さすがにイタリア人作曲家。ソルを尊敬しているようなところがありますが,ここはソルにないオリジナリティです。ここをきっちり弾けるとかっこいいですね。後半長いので,繰り返し省略しています。

Op60-8.jpg

シンドグレンさんの演奏もあります。タイトルの表示がNo.9となっていますが,画像中の表示はNo.8となっているのでタイトル表示の間違いでしょう。いつものリラックス系の演奏と違い,きちんと暗譜でかなり気合の入った演奏です。標語のAllegretto graziosoとしっくりくるかどうかはわかりませんが,これを聞いてしまうと説得力はあります。


タグ:Carcassi
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Cecilia

ギターって16分音符で2度の音程を繰り返し弾くのは難しそうな気がします。
そのエチュード??
by Cecilia (2010-07-16 10:13) 

Enrique

Ceciliaさん,nice&コメントありがとうございます。
ご指摘の通り難しいです。左右のシンクロが良くないとうまく行きません。誰でも難しいので,同弦で速く弾く場合はたいてい奏法のスラーが掛けられます。この曲はスラーで連続2度を乗り切る練習曲と言えるでしょうか。
これをスラーしないで普通に弾くと,難易度上がりますが,それもいい練習になるかも知れません!
もちろん,弦をまたぐ場合は問題ありません。
by Enrique (2010-07-16 12:04) 

nyankome

あらためてこの曲を聴くと、モダンな響きがします。
カルカッシは練習曲の作曲家というイメージが強いですが、優れた作曲家だったと感じさせられます。
>後半転調したところ
ここは聴かせどころですね。
シンドグレンさんの演奏は、見事ですね。
左手の動きがピタッとはまって、無駄な動きがありません。
by nyankome (2010-07-16 22:12) 

Enrique

nyankomeさん,nice&コメントありがとうございます。
この練習曲,真面目に弾いたことがなかったのですが,特に転調部分は面白いですね,きちんと取り組むべき曲と思います。
シンドグレンさんの演奏はめずらしく少しミスも出ているようですが,余裕の演奏です。版により速度指定も少し異なるようですね。
by Enrique (2010-07-16 22:33) 

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