SSブログ

Carcassi Op.60-9 [演奏]

第9番イ短調。

Allegroですから,結構速く,ほとんどトレモロで弾かないといけませんが,そうするとトレモロになったりアルペッジョになったりするのを,くずれずに瞬時に対応して完全なメカニックで弾くのは至難の技です。Carcassi先生,No.19あたりでも右手の急速な動きを要求しているふしもありますが,中級のレヴェルでは難しいと思います。いきおい,ゆっくり目に弾くしか仕方ないですね。

ゆっくり弾いたのではサマにならない曲もあるとは思いますが,これは練習曲です。ゆっくり練習して,Allegroは努力目標のように思います。

この曲はシンドグレンさんの演奏無いようですので,ここはnyankomeさんのところでよく取り上げられる,Valéry Sauvageさんの19世紀ギターでの演奏。

ここでは,No.7となっています。版により番号が違うのでしょうか?


IMSLPから,ダウンロードしたSchott版を見ると,たしかにこちらが,No.7になっています。
私の使った楽譜CD Sheet Music版(原版不明)とは,順番が異なるようです。

CD Sheet Music版(原版不明) Schott版
ホ長調2/4拍子Op.60-7 Op.60-8   
ニ長調3/8拍子Op.60-8 Op.60-9
イ短調4/4拍子Op.60-9 Op.60-7

昨日のシンドグレンさんのヴィデオの表示の8番か9番かの表示の食いちがいもここから来ているようです。
どうも,この3曲については,順番要注意ということですね。どこでどう取り違えたのか,よくありがちなことです。
下はIMSLPにある,Schott版の楽譜。第7番になっています。
7番か9番か.jpg

タグ:Carcassi
nice!(7)  コメント(4) 
共通テーマ:音楽

nice! 7

コメント 4

nyankome

「ギターを弾こう」で練習した曲です。
トレモロをいい加減に弾きとばしてしまいそうですが、最初は粒を揃えて丁寧に練習する必要がある曲ですね。
Valéry Sauvageさんの演奏は、親指内側奏法ですね。
19世紀ギターは弦幅が狭いので、私もその方が弾きやすいです。
低音が良く歌っていますね。

by nyankome (2010-07-17 10:13) 

Enrique

nyankomeさん,nice&コメントありがとうございます。
いかにも練習曲風な曲ですが,ギターの得意な音形のオンパレードで,独特な爽快感があって弾くのが楽しい曲です。私も随分昔弾いた気がします。たぶん,「ギターをひこう」だったのでしょうね。
Sauvageさんの演奏はアコースティックギターの指弾きのような印象を持ちましたが,その方が19世紀楽器には合理的ということですね。
by Enrique (2010-07-17 10:47) 

 てですこ

Sauvageさんの右手は参考になります。
ビウエラをやっていますので。
私にはモダンギターとの切り替えが難しいです。
ビウエラをこういう曲で練習するのもいいかも知れません。
by てですこ (2010-07-17 22:57) 

Enrique

てですこさん,コメントありがとうございます。
カルカッシは奏法的にモダンに近いようですが,やはりモダン奏法はタルレガ以降の弾き方なので,ピリオド楽器やる方にはSauvageさんの奏法は参考になるのでしょうね。
モダンギターをきちんとやった人ほど切り替えはむずかしいのかもしれません。ビウエラの練習曲というのはあまりないのかも知れないので,こういうのもいいのかも知れませんね。左手は楽ですので。
by Enrique (2010-07-18 09:25) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。