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外来種と音楽 [雑感]

しっかり根を張って日本の地に根を下ろす,外来植物。自分が子供時代よりも増えたような気がする。まるで栽培種のような華やかさを持つものもある。実際栽培種として移入されて野生化したものもあるようだ。

チョウは種類が限られるせいか,温暖化の影響は大きいようだが,植物ほど有名な外来種というのは少ない。しかし,例えばモンシロチョウは,ダイコンやキャベツなどのアブラナ科の野菜の移入とともに入ってきたといわれている。似ていて素人は見間違うスジグロシロチョウは少し性質が異なり,かつては固有種と見られていたが,食草がやはり外来種のため現在ではやはり外来種と見られているようだ。

外来種で困るのは,ブラックバスやブルーギル。私は釣ると食べることにしているが,これはゲームフィッシュとして移入され,モグリで放流され広まってしまった。昆虫に戻れば庭木を丸坊主にしてしまうアメリカシロヒトリも困る。これからの季節要注意だ。ヒメジョオンやハルジオン,シロツメクサは有名な外来種だが,まあこれは害の少ない雑草で,子供の遊びには寄与する。身の回りの草を植物図鑑を見るとあれもこれも外来種と出ている。

栽培種なら今やシベリアやアラスカの種類から熱帯や砂漠の植物まで移入されている。種の近いものは交雑してしまうこともあり、固有種保護の立場からはマズイ生物分野もあるだろう。こうに見ると,外来種から一方的に攻撃を受けているようだが,日本種も海外ではかなり暴れまわっていて,イタドリ(英),葛(米)などは,大繁殖して迷惑をかけているらしい。昆虫でもマメコガネは,見た目きれいでカワイイが,すさまじい繁殖力で北米の大害虫になっている。
Japanese beetle.jpg
生物に限らず,元来よかれと思って移入したものが,時として困った存在になることもある。半面,予期せぬ文化の交雑によって新しい分野が発生するすることもある。音楽の歴史も似ている点があるかなと,ふと思った。それは大航海時代以降激しく,20世紀の音楽分野においてはジャズなどがその最たるもの。さて21世紀は何が発生するのだろうか?

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yablinsky

日本に定着した感のあるオカダンゴムシも明治ごろやってきた外来種らしいですね。日本のわかめもオーストラリアで大繁殖しているとか。
by yablinsky (2010-05-26 22:49) 

nyankome

>大航海時代以降激しく
ポルトガルのブラギーニョがハワイに渡ってウクレレが誕生したり、スペイン人がもたらしたギターが中南米に定着したりしましたね。
一方で、新大陸起源の舞曲もヨーロッパにもたらされました。
Bachシャコンヌは大航海時代なくしては誕生しなかったのですね。
by nyankome (2010-05-27 00:50) 

Enrique

yablinskyさん,nice!&コメントありがとうございます。
子供の友ダンゴムシもそうですか。なにげない身近な生物の多くが外来種だということに驚きます。日本からも行って良かれ悪しかれ活躍?しています。生物にかぎらず,身の回りのものも大半が外来だと思った次第です。
by Enrique (2010-05-27 06:56) 

Enrique

nyankomeさん,nice!&コメントありがとうございます。
音楽に例えるのは多少無理があるかなと思ったのですが,むしろ音楽のほうが外来種が多く,それが固有種と交雑して新しい種(楽器や楽曲形式)の発生を促しているといえるかもしれませんね。
by Enrique (2010-05-27 07:01) 

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