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ギター曲と楽曲形式(7) [曲目]

以前紹介した「楽式論」の応用楽式として取り上げられている曲名を用いて,ギター曲として多く取り上げられているもの,およびそうでないものについて,ギター曲中心に書いている。なお,ここでは組み形式としてのソナタ,組曲,変奏曲と言った形態は含まず,独立楽曲のみ取り上げることにする。今回はひきつづき舞曲・行進曲編。


舞曲と行進曲編 ギター曲に余り見られないもの
(ギター曲として無いとは言い切れないが,少なくとも有名曲とはいえないもの。)

ポロネーズ
ポーランド発祥。3/4拍子のゆっくりしたもの。ショパンの10曲のものが有名。ギター曲としては同時代のコストにはあるが,あまり有名ではない。
Polonaise.jpg
ポロネーズの基本的リズム構成

ミュゼット
それを演奏する楽器名称から出たとされる,フランス発祥のオルゲルプンクトを持つ3/4拍子の牧歌風のもの。メヌエットやガヴォットのトリオに作り付けられることも多い。従って,ギター曲ではその名はなくとも,これらの曲の中でこの舞曲を活用しているかもしれない。

ポルカ
ポーランドやボヘミアの舞曲。拍子は2/4で速いもの。エスメラルダはポルカの一種。
Polka.jpg
ポルカの基本的リズム構成

エコセイズ
ポルカと類似の舞曲だが,元来は3拍子だったといわれ,近代に2拍子になったといわれる。ベートーベンやショパンに有名曲がある。

パスピエ
フランスの舞曲。3/8または6/8で,8分音符の上拍によって開始される。「前進する足」の意味で速いテンポで奏される。第1パスピエ,第2パスピエを持つこともあり,バッハのイギリス組曲第5番に例を見ることができる。
(つづく)

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