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マイクロフォンの話 [電気音響]

マイクロフォンの使用に関して書いたが,使わずに済めば一番なのだが,PAを前提とした際に最低限必要な機材について書いてみたい。

まず重要なのはマイク選びだろう。楽器にはこだわるが,マイクには無頓着と言うことは無いだろうか?

主なマイクロフォンの種類には以下のようなものがある。

(1)ダイナミック型(ムービングコイル型)
(2)コンデンサ型
(3)エレクトレットコンデンサ型
(4)ダイナミック型(リボン型)

フジコ・ヘミングは最新CDを(4)のリボン・マイクで録音したそうだが,これは一部の放送局用など特殊な用途であり,殆ど作られていない。普通ダイナミック型というと,ムービングコイル型をさす。通常使えるのは(1)~(3)である。ギターなどの収録やPAにはやはり,(2)のコンデンサ型である。ジョンはAKGのC414コンデンサ型を使っているようだ。なお,最近ではスモールマンに仕込んだピックアップも合わせものなどには使うらしい。

(1)の型は,カラオケマイクなどにも使われ安く,丈夫で電源が要らないが,少し離れると全く音が入らない。ヴォーカルマイクや打楽器の収録に向いている。ギターのPA用にはダメである。この型を指板近くにセットされたことがある。全く音が入らなくて雑音のみである。「音を入れて下さい。」と言うと,平然と,「楽器から音が出ていません」という。この人は,ギターの音は弦から出ていると思っているらしく,しかも機嫌を害すると悪いようだったので,なんとせ音が入るよう丁重にお願いした。こういう人たちにお金を払って頭を下げるくらいならば,自分で用意するに限る。

(2)の型は,ギターなどの楽器収録として最も一般的なものだが,ファンタム電源と言う(通常48Vだが006Pなどの内臓電池から昇圧してまかなうことが多いようだ)電源が必要である。また高価であり,有名なものでは十万から数十万する。上のPA屋さんはお持ちでなかったようだ。いざと言う時のため,数万程度のものを用意しておいてもよいかもしれない。

(3)の型は,内臓電池での低圧動作が可能で非常に小型安価なものあり,音質もそこそこなので,コンデンサ型の代用として良く使われる。こちらでも,ダイナミック型よりはずっと良いだろう。
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