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対抗心 [雑感]

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Rivalry by Rusty Darbonne with CC License Attribution


やーさんの連載「5つの秘訣」の中で,「自分よりうまい人を見つけて親しくなる」というのがあった。なるほどと思う。テニスや卓球などでもうまい人とやらないと上達しない。ギターは独奏が多いので,身近な刺激を受けないとなかなか上達しない。

極端に差がある場合ははっきりとわかるが,大差ないような場合,どちらがうまいと言うのは,案外わかりにくい。技術的に大差ない場合は,どの人も自分の方がうまいと思っているかもしれないし,謙虚な人は逆かも知れない。コンクールではないし,否,コンクールでさえ,よほど圧倒的な場合は別として,評価が割れるのが普通である。音の出し方だけ,持っている雰囲気だけでも,わかる場合もあるが,大差ないレベルの場合で,自分が弾いたことがない曲を弾いている場合は測りにくい。自分が苦労した曲がうまく弾けていると,この人は明らかに自分よりうまいとはっきりとわかる。コンクールの課題曲のようなものである。

相手の方がうまいにしろ,そうでないにしろ,いい勝負の場合対抗心が生まれる。これがモチベーションとなるなら,大いに活用すべきだろう。独学の場合の弊害の一つが,そこそこ弾けてくると,「自分は結構才能があるのではないか」と思い込んでしまうところである。自己満足でも幸せならばそれでいいのだろうが,真実を知るとショックを受けることになる。教室で習うのには,実際にレッスンを受ける直接的な効用のほかに,このような外的刺激による切磋琢磨が重要な意味を持つのは言うまでもない。

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