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高木綾子・荘村清志コンサート [演奏批評]

TakagiShomura.JPG先日,荘村さんの伴奏で,高木綾子さんのフルートを聴いてきた。有田さんのすばらしいトラベルソの後だったのだが,モダンフルートはなかなかどうして。楽器の進歩だけのことはある。高木さんの音は,楽器を演奏しているというより,全く自然に音が流れ出ていた。

プログラムは,イベールの「間奏曲」,ビゼーのアルルの女より「メヌエット」などの小品の後,武満の「海へ」,ピアソラの「タンゴの歴史」だった。

特に,アルトフルートの武満がすばらしかった。高木さんは長くて音の低い楽器をものともしない。確かジョンのビデオでやっていたフルーティストは管が洗面所の配管のように(失礼)くるりと曲がった楽器を使っていたと思う。日本人の作曲家の,関係の深い演奏家の手による,まさしく世界トップクラスの演奏だったと言える。

ピアソラも良い。ほぼ完璧な演奏だったと思う。世界トップレベルの演奏を数メートル前で鑑賞することが出来た。荘村さん,かっこいい。力まず余裕で弾いておられる。サービスでアルハンブラも弾いてくれたが,これはまさしくサービス。

アンサンブルもぴたり。アンコールはリラックスした,「太陽がいっぱい」。


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